プロモーション事例まとめ|成功事例と成果につながるポイントを徹底解説

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2025/11/21(金)

自社の商品やサービスをユーザーにアピールするためには、プロモーションが重要です。時代に合わせたプロモーション手法を取ることが、認知拡大や売上向上につながります。この記事では、プロモーションに成功した自治体や企業の取り組みを紹介するほか、プロモーションの目的や成果につながるポイントについても解説します。プロモーションの企画立案に役立ててください。

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監修

Macromill News 事務局

監修:株式会社マクロミル マーケティングユニット

20万人以上が登録するマーケティングメディア「Macromill News」を起点に、マーケティング知見や消費者インサイトに関わる情報を発信。

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プロモーションの目的

プロモーションを行うことで販売促進や認知拡大が期待できます。ここでは、プロモーションの目的を解説します。

販売促進のため

商品やサービスは、ユーザーに購入または利用されなくては売上につながりません。商品やサービスに特典を付けたり、期間限定で試してもらったりすることで、購買意欲につなげるための取り組みもプロモーションのひとつです。販売促進のためのプロモーションをセールスプロモーションといい、見本市、クーポンなどのアプローチ方法が挙げられます

ブランディングのため

プロモーションにより、自社独自のブランドが確立し、商品やサービスの価値向上や他社との差別化を図れます。ブランド価値が高まると商品価値も向上するため、ブランディングにはプロモーションが欠かせません。広告やイベントなどを通して、ブランドの魅力や企業理念を訴求します。

認知拡大のため

現代は多くのものが溢れる時代です。そのため、魅力的な商品やサービスを提案できたとしても、ユーザーの目に届きにくい現状があります。多くのユーザーに自社商品やサービスを認知してもらうために、プロモーションが活用されています。認知拡大は、潜在的な顧客層へのアプローチであると同時に、ユーザーとの間に長期的な信頼関係の構築にも有効です。

プロモーションの手法

プロモーションの手法はさまざまです。ここでは、3つのデジタル手法について解説します。

動画プロモーション

動画プロモーションは、商品やサービスの魅力・特徴を視覚的に伝えることで、認知を広める手法です。インパクトのある映像とストーリーでターゲットの関心を引き、認知拡大を目指します。YouTubeやTikTokなどが、動画プロモーションの主なプラットフォームです。スマートフォンで気軽に視聴したりSNSで拡散したりできることから、動画プロモーションの重要性が高まっています。

SNSプロモーション

InstagramやX、FacebookなどのSNSを利用したプロモーションは、認知拡大やブランディング、新規ユーザーの獲得に有効です。スマートフォンが身近なツールとなるとともに、SNSも日常に馴染みのあるツールになりました。SNSプロモーションは、拡散力が高いため、即効性のある認知拡大が期待できます。

また、ユーザーと直接コミュニケーションを取れるため、信頼度を得やすいことも利点として挙げられます。

Webプロモーション

Webプロモーションは、インターネットを介して商品やサービスを宣伝する手法の総称です。従来は、テレビやラジオ、新聞などを介してプロモーションが行われていましたが、インターネットの普及によりWebプロモーションが一般化しています。

テレビや新聞などのオールドメディアに比べてコストがかからず、時間や場所の制限もありません。また、拡散力が高いため、認知が一気に広まることも期待できます。

プロモーションを成功させるコツ

プロモーションにより、自社の商品やサービスの認知拡大、売上向上につなげるためには成功のコツを知っておくことが重要です。成功のコツを3つに分けて解説します。

目的を明らかにする

プロモーションの目的は、企画段階で具体的に明らかにしておくことが重要です。目的が曖昧な状態で活動を進めても、効果的なプロモーションにはつながりません。目的によって効果的なプロモーションの手法は異なります。データや調査結果を分析し、目的に合ったプロモーション戦略を組み立てることが、プロモーション成功のコツです。

ユーザー目線に立つ

ユーザーニーズに応えることで、話題性に富んだプロモーションが確立できます。プロモーションが多くの人の目に留まるように、ユーザー目線に立った企画を考えなければなりません。ユーザー目線に立ち、商品・サービスへの感情を理解することで、プロモーションの核となるメッセージが明らかになります。ユーザーニーズを理解する方法として、市場調査アンケートなどが有効です。

シェア・拡散を意識する

商品やサービスがシェア・拡散されることで認知が広がり、ブランドイメージ向上につながります。シェア・拡散の鍵は、ユーザーにとって「有益」か「共感を呼ぶ」かどうかです。ユーザーにとって有益なコンテンツを発信することが、シェア・拡散には重要です

認知されることで、話題性が高まるだけでなく企業のブランディングにも大きな影響を与えます。企業によいイメージを抱いてもらえるようになり、企業アカウントをフォローしたり、コミュニティに参加したりといった、長期的なファン化にも寄与します。

地域密着型プロモーション成功事例

プロモーションに成功した事例のうち、地域密着型の成功事例を2つ紹介します。

千葉県流山市

千葉県流山市は、地域に定住する若い世代を増やす目的にSNSや口コミサイトを活用し、地域の認知拡大やイメージ向上、ブランド化に成功しました。子育て世代向けの生活情報サイト「ながれやまStyle」の開設や、子育て世代に向けたイベントの企画など、子育て中の共働き世帯の定住化を促進するさまざまな活動を続けています。

ターゲットを絞り、そのニーズに合った情報発信を継続したことが成功の鍵です。

宮崎県小林市

宮崎県小林市は、認知拡大や移住促進、シビックプライドの醸成を目的に、移住促進PRムービー「ンダモシタン小林」を作成しました。動画は約290万回再生され、自治体動画ブームの火付け役になったといわれています。現地の方言、西諸弁を使った斬新なプロモーションが話題を呼び、移住の問い合わせが4.5倍に増えました。

企業によるプロモーション成功事例

昨今、多くの企業がプロモーションに力を入れています。プロモーションに成功した企業の事例を3つ紹介します。

1. 株式会社明治「きのこの山・たけのこの里総選挙」

2020年、株式会社明治がユーザーの好みを正式に競い合う「きのこの山・たけのこの里総選挙」をSNS上で実施しました。誰でも参加しやすいXで開催したことで、1600万票の得票数を獲得し、ファンと企業がコミュニケーションを取れる機会を作った成功事例です。

既存のブランド資産(きのこvsたけのこ)を活用し、ユーザー参加型にしたことで大きな話題を呼びました。

2. 株式会社カインズ「となりのカインズさん」

株式会社カインズは、自社で運用しているオウンドメディア「となりのカインズさん」を使ったプロモーションを実施しています。商品や生活の知恵を紹介する記事や、本格的なスパイスカレーの作り方を解説する記事など、ユーザーに有益なさまざまな情報を提供することで、1年で月間400万PVを達成しました。記事内で紹介した商品の売上が向上し、ファン創出にもつながっています。

これは、購買を直接促すのではなく、情報提供を通じて信頼を得るブランディングプロモーションの成功例です。

3. 伯方塩業株式会社「伯方の塩 二代目声優オーディション」

伯方塩業株式会社は、若い世代の認知拡大を目的として、CMでおなじみのフレーズを歌う二代目声優を募集する「伯方の塩 二代目声優オーディション」を開催しました。1フレーズを歌ってXで応募するだけという手軽さから、多くの応募があり、Xのフォロワー数も増えました。

既存のキャッチーな音源(ブランド資産)とSNSの参加型企画を組み合わせたことで、話題の世代間を超えて拡散されました。

コラボレーションのプロモーション成功事例

企業が地域や有名人とコラボレーションしてプロモーションを行うこともあります。2つの成功事例を紹介します。

1. ポケモンウィズユー

ポケモンウィズユーは、東日本大震災の復興支援をきっかけに始まった社会貢献活動です。地域ごとに決めた推しポケモンが、地域やポケモンの魅力を国内外に発信し、地域とポケモンのファンを増やすことに成功しました。各地域にあるご当地ポケモンマンホールは、国内外から多くの観光客が押し寄せる観光スポットとなっています。

企業と地域が互いのファン層を融合させ、長期的なブランディングと集客につなげた事例です。

2. ペプシ×本田圭佑

サントリー食品インターナショナルは、サッカープレイヤーの本田圭佑選手とのじゃんけん勝負で勝つと、「ペプシ ジャパンコーラ」がもらえるユーザー参加型キャンペーンを、LINEとXで実施しました。本田さんのじゃんけんの強さも相まって大きな話題となり、最終的な参加者は約400万人に達しました。

著名人の話題性とSNSの手軽なゲーム性を組み合わせ、短期間で大規模な認知と参加者獲得に成功しました。

デジタル中心のプロモーション成功事例

デジタル中心のプロモーション成功事例を1つ紹介します。

株式会社ユニクロ「UNIQLO LIVE STATION」

株式会社ユニクロは、2020年12月からライブ配信上で商品を紹介し、販売につなげる「UNIQLO LIVE STATION」(ライブコマース)を開始しています。ライブコマースの活用により、ユーザーは商品を購入するだけでなく、コメントや質問を書き込んだり、配信者とやり取りをしたりといった双方のコミュニケーションが可能になりました。これは、オンラインでの人的販売とエンターテイメントを融合させ、購買体験の質を高めた事例です。

ライブ配信が身近にある若い世代を中心に話題となり、今では多くの人が視聴するプロモーションのひとつです。

まとめ

プロモーションでは、目的を明確にした上で、ユーザーニーズを満たすような話題性に富んだ企画を立案することが大切です。ユーザーニーズの把握には、市場のリサーチが有効です。

株式会社マクロミルは、「データ利活用支援事業(データ・コンサルティング)」と「マーケティング施策支援事業」を一気通貫で提供できる総合マーケティング支援企業です。マーケティングリサーチデジタルマーケティングリサーチを中心に、多様な社会・ユーザーニーズを分析し、クライアントに的確なユーザーインサイトを提供しています。

マーケティングデータの提供に加えて、当社が提供するデータと顧客が保有するデータなどを融合させ、その利活用にともに取り組んでいます。また、広告配信CRMなど、最終的に顧客企業のマーケティング活動と連動するソリューションも提供しています。

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監修:株式会社マクロミル マーケティングユニット

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