PRICE2
消費者がもつ価格イメージから「購買可能価格」「低価格」「妥当価格」「高価格」の4つの曲線を求めます。売上高や利益額の最大化、ブランドポジショニングの構築など、現実の戦略に応用しやすい手法です。
PSM分析の欠点を解消した分析手法『PRICE2』
価格調査に使用されることの多いPSM分析(Price Sensitivity Meter)の欠点や一般的な価格調査の問題点を解決すべく、マクロミルが開発した分析手法です。より精度の高い調査で、より使いやすい分析結果を得ることができます。
PRICE2で改良した点
- より現実の戦略に応用しやすいよう、最適な価格を、幅を持ったものとしても算出可能に
- PSM分析では解釈が不安定であった階段状曲線の場合でも対応が可能に
- 基準となる4つの価格の外側や内側が、生活者へどのように知覚されるのかを解釈しやすく
活用シーン
- 新商品に対する生活者の価格観を知りたい
- 現行商品に対する生活者の価格評価を知りたい
- 現行商品の価格改定や価格表示改定をしたい
PRICE2の特長
消費者一人ひとりが【図1】のような価格感の帯を持っていると仮定し、以下の4つの質問によって価格感の境界線を明らかにします。多様なマーケティング戦略に対応するために、更に購入可能な価格(購買可能曲線)について、3つの価格感に分解し、詳細を確認します。
※4つの質問
- Q1.いくらくらいから「安い」と感じますか。
- Q2.いくらくらいから「高い」と感じますか。
- Q3.これ以上高いと「高すぎて買えない」と思う価格はいくらくらいですか。
- Q4.これ以上安いと「品質に不安を感じる」価格はいくらくらいですか。
図1
※本分析の開発にあたっての参考論文
『山川義介・佐々木大輔(2004), PSMに関する理論的考察とその改訂, マ-ケティング・リサ-チャ- (97), pp.39-51, 日本マーケティング・リサーチ協会』
調査画面(設問)イメージ
PRICE2では、買いたいかどうかを直接聞かないことを特長とするPSM分析と同様に、下図のような4つの間接的な設問から最適価格を決めます。
活用事例
事例 ターゲットの価格評価をもとにした、市場で許容される最適な価格設定を行いたい
- 飲料メーカーA社は、新たに発泡酒市場への参入を検討している。
- 発泡酒はほとんど同じ価格で販売されているが、単純に他社と同じ価格設定にすればいいものなのだろうか。
- ターゲットの価格観を根拠とした、最も適正な価格設定を行いたい。