選好回帰分析
選好回帰分析の活用シーン
- 自社ブランドの選好度(好き、買いたい)を高めるために、何を改善すべきか知りたい
- 新ブランドを開発するにあたり、生活者が重視するポイント(知覚)を識別したい
選好回帰分析の進め方
活用事例
事例 シャンプー市場における選好度調査
1. シャンプー市場における知覚次元(イメージ)の抽出<因子分析>
まず、シャンプー市場において、消費者が「どのような知覚次元(イメージ)で、ブランドを識別しているか?」を把握するため、以下のような質問を、聴取対象の全ブランドで繰り返します。
質問文:【ブランドA】について、以下のイメージはそれぞれどの程度あてはまりますか?
選択肢:あてはまる~あてはまらない の5段階
項目:髪の悩みや不満を解消してくれる、髪や地肌にやさしい、傷んだ髪を補修してくれる・・・
2. ブランド選好度への重要度把握<回帰分析>
次に「各ブランドの好き/嫌いに、知覚次元(イメージ)がどの程度影響するか?」を確認します。
上記解析結果をまとめると、以下のことが推察されます。
- ユーザーは上記に示す5つの知覚次元(イメージ)で、各シャンプーブランドの特徴を識別している
- 選好度への寄与率という観点では、「第1因子:機能的ベネフィット」が最も重要で、次点が「第3因子:情緒的ベネフィット」である
3.シャンプー市場における各ブランドのスコア
ブランド毎に、知覚次元(イメージ)のスコアを算出し、現市場の傾向を把握します。特に、ブランド選好度に重要な知覚次元(イメージ)に着目して、自社ブランドへの評価を確認します。また、ターゲットセグメントなどのセグメントごとにスコアを算出することも可能です。
4. シャンプー市場における各ブランドのポジショニング
重要度の高い知覚次元(イメージ)を縦横の軸として、各ブランドの相対的な位置関係をマッピングします。また、【より選好されやすい、知覚次元の方向(選好ベクトル)】をマップ上に矢印で示す事も可能です。この矢印は回答者の数だけ描かれます。
各ブランドのポジショニング
※矢印方向に位置するほど、選好されやすいと解釈できる