市場調査の費用相場を手法別に解説|コストダウンの実践ポイント

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2025/5/16(金)

市場調査の費用相場は、調査手法によって大きく異なります。この記事では、調査手法別に市場調査の費用相場を解説するとともに、費用を決定する要因、費用を抑える方法について解説します。マーケティングリサーチ会社に市場調査を依頼する際の選び方やおすすめのマーケティングリサーチ会社についても紹介するため、市場調査を検討している企業の担当者は、参考にしてください。

参考:市場調査とは?マーケティングリサーチとの違いやメリット、代表的な9つの方法を解説

監修

Macromill News 事務局

監修:株式会社マクロミル マーケティングユニット

20万人以上が登録するマーケティングメディア「Macromill News」を起点に、マーケティング知見や消費者インサイトに関わる情報を発信。

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市場調査の費用相場

市場調査の費用相場は、調査手法により異なります。ここでは、定性調査定量調査の2つに分けて各手法の費用相場を解説します。

定性調査の費用相場

定性調査とは、詳しい情報を回答や意見などにより収集する手法です。おもな調査手法と費用は以下のとおりです。

グループインタビュー

会話形式で意見を収集する手法です。費用相場は、30〜120万円です。

デプスインタビュー

1対1で行うインタビュー形式の調査手法です。費用相場は、30〜150万円です。

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会場調査

会場でアンケートインタビューに答えてもらう手法です。費用相場は、80〜300万円です。
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ミステリーショッパー

商品を店頭で購入してもらい、使用感や感想の回答を得る手法です。費用相場は50〜100万円です。

定量調査の費用相場

定量調査とは、数値データを収集する調査手法です。おもな調査の費用相場は以下のとおりです。

郵送調査

郵送したアンケート用紙に回答してもらう手法です。費用相場は20〜150万円です。

Webアンケート調査

インターネット上でアンケートの回答を得る手法です。費用相場は20〜100万円です。

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聞き取り調査

直接声をかけ、インタビュー形式で回答を得る手法です。費用相場は、15~40万円です。

ホームユーステスト

郵送した商品を実際に使用してもらい、使用感や意見を聞き出す手法です。費用相場は50〜150万円です。

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市場調査の費用を決定する項目

市場調査の費用を決める要因は複数あります。それぞれの項目について解説します。

設問数

1人に対する質問数によって、費用は異なります。設問数が増えるほど、コストも高くなります。設問数が多いほど回答者の工程が増加し、支払う報酬額が高くなるためです。

市場調査の手法

市場調査は全体的に、定量調査よりも定性調査の方が難易度が高く、費用も高くなる傾向がみられます。先述したとおり、定量調査、定性調査それぞれ、調査手法により費用は異なります。一例として、1人を対象とするデプスインタビューよりも、複数の対象者を集める必要があるグループインタビューの方が、同じ定性調査であっても費用は高くなるといえるでしょう。

市場調査の難易度

市場調査の難易度とは、目的となる情報取得の困難さを指します。調査したい分野がニッチだったり、情報の粒度が高かったりする場合、費用は高額になりがちです。調査内容の難しさが、費用に比例します。

オプションの有無

追加で調査したい場合や集計作業や分析など追加作業を依頼したい場合は、オプションとして追加費用が発生する場合があります。オプションの費用は調査手法や設問数などによっても異なります。

市場調査の費用を抑える方法

市場調査の費用は、設問数や難易度によりますが、高額になることも考えられます。ここでは、市場調査の費用を抑える方法を解説します。

目的を明確にする

市場調査は、目的を明確にしてから実施しましょう。目的を決めずに進めても、思うような情報や意見を得られません。場合によっては再調査が必要になり、余計な費用がかかるでしょう。目的が明確になることで、適切な調査手法を選択しやすくなります

適切な回答数にする

回答数を増やしたり、オプションをできる限り追加したりしても、優位性のある統計が入手できるとは限りません。回答数は、予算に合った数を設定することが重要です。回答数やオプションの有無などは、集計した際の外れ値や、その他の回答が一定数あることを考慮したうえで決定しましょう。

オフラインでの調査をしない

オフラインの調査は、オンラインに比べるとコストがかかります。会場に回答者を集めて、紙で回答してもらう形式では、会場のレンタル代のほか、回答者の交通費や紙の印刷代がかかります。調査内容によっては、Web上やオンラインでの調査が可能な場合があります。

老若男女問わずスマートフォンの普及率が高い現代においては、広くWeb上での調査が可能です。紙からWebに移行することでペーパーレス化にもつながります。

マーケティングリサーチ会社は複数の会社から見積もりを取る

市場調査をマーケティングリサーチ会社に依頼する場合もあるでしょう。納得感が得られる市場調査のためには、目的に合った調査手法や調査設計を提案してくれるマーケティングリサーチ会社を見極めることが重要です。複数のマーケティングリサーチ会社に見積もりを取り、提供しているサービスや費用などを鑑みて、信頼できるマーケティングリサーチ会社を選定しましょう。

マーケティングリサーチ会社の選び方

マーケティングリサーチ会社を選ぶ基準は多岐にわたります。ここでは、選ぶ際にチェックしておきたい4つの項目について解説します。

得意分野から選ぶ

マーケティングリサーチ会社は、それぞれ得意分野があります。会社によって、得意とする調査手法や対象の属性、地域などが異なります。得意分野が異なるマーケティングリサーチ会社に依頼した場合、納得のいく結果が得られるとは限りません。依頼する前に、どのマーケティングリサーチ会社が自社の調査内容を得意としているのかをリサーチしましょう。

予算から選ぶ

市場調査にかかる費用は、マーケティングリサーチ会社によって異なります。高額な費用をかけたからといって、満足できる調査結果を得られるとは限りません。予算を青天井にするのではなく、希望する予算を決め、そのなかで市場調査の内容を十分に満たしてくれるマーケティングリサーチ会社を選ぶことが重要です。ホームページに掲載されている料金表をチェックしたり、事前見積もりを依頼したりしましょう。

スピード感から選ぶ

マーケティングリサーチ会社は、必要な情報やデータを素早く獲得できる仕組みが充実しているかも重視しましょう。スピード感があるマーケティングリサーチ会社であれば、限られた調査時間で定量・定性調査のいずれも実施可能です。

ただし、一概にスピード感を優先すべきではありません。綿密な分析が必要である場合は、丁寧な調査票の作成やレポーティングサービスなどを実施している会社を選ぶとよいでしょう。

サポート体制から選ぶ

市場調査のための準備をどこまでサポートしてくれるかも、マーケティングリサーチ会社を選ぶ決め手の1つです。企画段階からアウトプットまで、業務のカバー範囲やサポートの質を比較しましょう。

マーケティングリサーチ会社

マーケティングリサーチ会社の例を3つ紹介します。自社の目的や調査手法に合ったマーケティングリサーチ会社を選びましょう。

株式会社マクロミル

株式会社マクロミルは、独自に構築した約130万人の自社パネルに加え、国内提携会社の約3,600万人のパネルネットワークにより、幅広いマーケティングデータの提供を実現しています。また、海外含めると1億人以上のパネルを保有している最大手の一つです。取得したデータをマーケティング施策に活用したい場合、経営・事業戦略策定から検討・実行・検証まで一気通貫で支援してくれます。スピード感がありつつ、柔軟な調査手法を展開している強みがあり、収集・分析したデータの利活用に役立てられるでしょう。

株式会社アスマーク

株式会社アスマークは、調査データを活用したマーケティング支援を行うマーケティングリサーチ会社です。23年の歴史があり、取引企業数は1,100社以上、1年間の調査実績は6,600件に上ります。目的や予算に合わせて、項目を自由に設定することが可能です。

株式会社ネオマーケティング

株式会社ネオマーケティングは、独自のアンケートモニター「アイリサーチ」を活用し、3,000万人近いモニターからさまざまなデータを収集できる強みを持っています。調査結果をもとに、サイト制作やブランディングといった施策実行まで一気通貫できる特徴があります。

まとめ

市場調査の費用は、調査手法や設問数、オプションの有無などにより異なります。一般的には、定性調査の方が難易度が高く、費用も高くなりやすい傾向があります。また、マーケティングリサーチ会社によっても費用は異なります。依頼する際は、費用だけでなく、得意分野や予算、サポート体制などを加味しましょう。

株式会社マクロミルは、多様な社会・消費者ニーズを分析し、的確な消費者インサイトを提供する総合マーケティング支援企業です。マーケティングデータの提供と合わせて「データ利活用支援事業(データ・コンサルティング)」と、「マーケティング施策支援事業」を一気通貫で提供しています。

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監修:株式会社マクロミル マーケティングユニット

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