「ギュられる」ってなに?流行り言葉、解説します。

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公開日:2026/2/27(金)

「ギュられる」と聞くと、まず“ぎゅーっと抱きしめられる”イメージが浮かびがちです。
でも、最近ネットで使われている「ギュられる」は、その意味とはかなり違います。

結論から言うと、今流通している「ギュられる」は、

  • シンギュラリティ(AIの進化)で“仕事や役割をAIに奪われる/押し流される”こと
  • あるいは、そこから来る 「いよいよ来た」感・不安・自嘲 を含んだネットスラング

として使われるケースが目立ちます。
この記事では、この「ギュられる」を、流行語としての“使われ方”込みで、分かりやすく整理します。

監修

Macromill News 事務局

監修:株式会社マクロミル マーケティングユニット

20万人以上が登録するマーケティングメディア「Macromill News」を起点に、マーケティング知見や消費者インサイトに関わる情報を発信。

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ギュられるとは?意味を一言で

「ギュられる」は、主に次のニュアンスで使われます。

意味

  • AIの進化(シンギュラリティ的な文脈)によって、仕事・職能・価値が代替される/奪われること
  • そこから派生して、「自分の居場所が圧縮される」「時代に踏みつぶされる」みたいな感情を、少し笑いに変えて言う表現

「怖い」「不安」だけじゃなく、ネット特有の“乾いたノリ”で使われやすいのが特徴です。

語源・元ネタは?なぜ「ギュ」なのか

この言葉が面白いのは、「シンギュラリティ」の“シンギュ”が縮んで「ギュ」になっているところです。

  • シンギュラリティ
  • →(略)シンギュ
  • →(さらに略して)ギュ
  • →(受け身にして)ギュられる

同じ文脈で「シンギュラれる」とも言う、という説明も出回っています。

また、「ギュ後(シンギュラリティ到来後)」などの派生語に触れている“用語集”系のまとめもあります。
(※こうした用法は、特定コミュニティ由来の言い回しが混ざっているので、“一般常識”というより「ネットの局地的言語」寄りです。)

前提:ここで言う「シンギュラリティ」って何?

「ギュられる」が成立するために、前提としての“シンギュラリティ”を雑に共有しておきます。

一般にシンギュラリティ(技術的特異点)は、
AIなどが人間の知能を上回り、社会が大きく変わる転換点として語られる概念です。

もちろん「いつ来る/来ない」「何が起きる」は議論が分かれますが、ネット上ではこの概念がしばしば、

  • AIが人間の仕事を置き換える
  • 生活や労働の前提が変わる
  • 人間が相対的に“弱くなる”

みたいな不安や冗談の燃料になります。そこに乗っているのが「ギュられる」です。

どんな場面で使う?「ギュられる」の典型シーン

この言葉が出るのは、だいたい次のような瞬間です。

1) AIのデモやニュースを見たとき

  • 「これ、もう自分の作業いらなくない?」
  • 「文章も画像もコードもいけるの…ギュられる」

“技術すげえ”と“自分やばい”が同時に来るときに刺さります。

2) 職場で自動化の話が進んだとき

  • 「来期からAI導入で業務フロー変わるらしい」
  • 「うちのチーム、ギュられそう」

人員削減そのものを断言するより、少し距離を取って言えるのがこの言葉の便利さです。

3) 自分の職能が「テンプレ化」したと感じたとき

  • 「結局この作業、プロンプトで済むんだ…」
  • 「ギュられたわ(自嘲)」

“奪われた”と断言するより、少し丸めた言い方として使われます。

使い方:例文を“空気込み”で

SNSでよくある形

  • 「生成AIの進化えぐい。ギュられる」
  • 「この領域ももう時間の問題でギュられそう」
  • 「ギュられたくないから勉強する(でも怖い)」

会話だとこう

A「最近、AIで提案書作れるらしいよ」
B「それはギュられるな…(営業資料作ってる人、きつい)」

A「この作業、ほぼ自動化できそう」
B「静かにギュられてるやつだ」

ポイントは、「笑い」と「不安」の混在です。深刻すぎないけど、冗談だけでもない。

似た言い回しとの違い

「AIに仕事奪われる」より軽い

「奪われる」は直球で、相手を選びます。
「ギュられる」は、もう少し“ネット的な距離”がある言い方です。

「自動化される」より感情が入る

「自動化される」は事実寄り。
「ギュられる」は、そこに 焦り・不安・無力感 が混ざります。

「シンギュる/シンギュラれる」との関係

「シンギュラれる」も同系統の表現として語られます。
より元ネタが透けるのが「シンギュラれる」、より雑に感情だけを置けるのが「ギュられる」、みたいな使い分けが起きがちです。

注意点:使う相手と場所を選ぶ

1) 会社・面談・営業資料では基本使わない

社内の雑談ならまだしも、
上司・顧客・採用面接で「ギュられる」は伝わらない確率が高いです。

言い換えるなら:

  • 「自動化の影響を受ける」
  • 「業務が置き換わる可能性がある」
  • 「職能の再設計が必要」

みたいに、意味を普通の日本語へ。

2) 当人が不安なときに冗談として使ってはいけない

「ギュられる」はネットスラング特有の冗談のようなニュアンスがあるので、
本気で不安な人に投げると「笑えないんだけど」となりがちです。

なぜ流行る?「ギュられる」が刺さる構造

この言葉が広がりやすい理由は、だいたい3つあります。

① “大きすぎる不安”を、短い音で持ち運べる

「技術進化」「雇用」「格差」みたいな重い話を、
2文字で言えてしまうのが強い。

② “言い切らない”から共有できる

「AIに奪われる」と断言すると議論になる。
「ギュられる」だと、気分や予感として留保できる。

「怒られが発生」みたいな受動態の使い方とも近いですね。
現象と当事者を切り離し、ゲームのイベントのように客体化することで、冷静かつ乾いたノリで表現できます。

③ ネットのノリに合う

略語+受け身+自嘲。
雑談にも投稿にも載せやすい形です。

まとめ:「ギュられる」は“シンギュラリティ不安”を丸めて共有する言葉

「ギュられる」は、ハグの話ではなく、

  • シンギュラリティ/AIの進化によって
  • 仕事や役割が代替されそう、押し流されそう
  • その不安や自嘲を、短く雑に共有する

この記事では、そんな文脈で使われる流行り言葉を紹介しました。

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