消費者購買履歴データQPR™の活用が根付いている社内文化。マーケティング施策の起点や実行に欠かせない存在に

業界・業種
食品・飲料

2023/12/20(水)

伊藤ハム米久ホールディングス株式会社様

食肉加工品の製造及び販売、食肉の加工及び販売、調理加工食品、惣菜類の製造及び販売事業に携わっている。

食肉加工品、食肉、その他食品の製造および販売を行っている伊藤ハム米久ホールディングス株式会社様。今回はマーケティング部MKプランニング室の黒田達也様、増田早希様にお話を伺いました。

消費者購買履歴データQPR™とは

全国3万人(※)のモニタからスマートフォンアプリ・バーコードスキャナより日々のお買物情報を収集。購買者・購買行動・市場動向をトラッキングできるサービスです。

消費財(FMCG)カテゴリー商品の仮説構築データとして多くのお客様にご利用いただいています。アンケートを実施して、「なぜ」購入したのかという意識データを聴取することも可能。 購買データと意識データを掛け合わせた分析も行えます。

ダッシュボードプランのQPR TRACEは、オンライン分析システムの年間契約サービス。契約カテゴリーにおいて定型化された集計レポートがいつでも出力可能です。

※モニタ数は2023年11月末時点の数字

サービスについて詳しく見る >

データを軸としたマーケティング施策の立案、実行

―貴社内ではどのようなシーンでQPR TRACEのデータを活用されていて、それぞれどのように使い分けをされていますか?

私たちにとってデータは、マクロミルの消費者購買履歴データ(以下、QPR™)に限らず、マーケティング施策の実行において欠かせない存在です。企画段階だけでなく、施策途中の経過の把握、施策後の効果検証の際にも必ずデータを確認するためです。その中でもQPR™はデータの特性上、ある市場における自社と競合の状況や購買者の詳細な情報を見るために使うことが多いです。QPR™を確認して、購入率が落ちているようだったら購入率上昇のために効果が高い施策を検討するなど、プロモーション施策の起点になっています。

またQPR™のデータは、ルーティン業務である現状分析にも使っています。当社と市場の伸長度比較や、自社商品の売上が上下している際の購入率やリピート率はどうなのか、売上の中身はどう構成されているのかといった実績の詳しい構造も定期的に確認しています。他に、食卓の実態や外食・総菜の売上やトレンドなどはQPR™ではわからないので、別のデータを併用して市況を把握するようにしています。当社が利用しているデータのうち長期で見ることができるものはQPR™と食卓のデータなので、振り返って示唆を得たいときにも重宝しています。

多くの社員がQPR TRACE のデータを活用する文化の形成

―貴社内でのご活用状況はいかがでしょうか

QPR™の活用はすでに社内で根付いており、企画部門だけでなく、営業や上層部でも理解が深く、自ら分析を行っている人もいます。社員それぞれがスキルや用途によってさまざまな方向性で使っています。社外に向けたリリースや取引先に向けた商談資料でも活用しています。

このような環境が定着したのには、二つ理由があります。一点目は、長年我々がQPR™を使用しているからです。業界内でもQPR™の認知度は高く、取引先から「QPR™とは?」という質問をいただくことは少ないです。

二点目は、マーケティングをデータ起点、消費者起点で考えることができるようにデータの使い方についての社内講習会で、QPR™の使い方を共有している点も大きいです。新しいメンバーが多く入ってきたタイミングや、部署としてQPR™を使いこなしていきたいという相談があった時に講習会を開催します。講習会では たくさんの機能の説明をしてしまうと使いこなすのが大変なので、まずは基本的に必要な機能について共有するように心がけています。講習会以外にも、日頃からQPR™の使い方に詳しいメンバーが他のメンバーのサポートを行うなど良い連鎖が生まれています。

たまに肌感とデータに乖離がある際などはマクロミルさんに質問させていただくことはありますが、通常の使い方については社内で完結する環境ができている状況です。

管理画面の右側にある、それぞれのレポートについての概要、どんなときに使用すると良いのかという説明ははじめての機能を使う際やQPR™に慣れていないメンバーにとって分かりやすく参考になっています。データが出てきてから出したいレポートと違ったということを防げています。

QPR TRACEレポート作成画面

「レポート作成」でそれぞれのレポートにカーソルを当てると、「どのような内容が確認できるのか」「どのような利用シーンに最適か」を確認できるようになっています。レポートを出力することなく、知りたいデータを見ることが出来る最適なレポートを選ぶことが可能です。

また、今後社員にQPR™の使い方について共有する際、QPR TRACEの管理画面「レポート一覧」から飛ぶことが出来る「QPR™操作方法動画!」を活用してみようと思っています。それぞれのレポートの概要や操作方法、使う場面について解説されているので、とても分かりやすいからです。まだ社内での認知が低いので、まずこの動画の認知を高めることから始めてみようと思います。

「レポート一覧」画面の右上に「QPR操作方法動画!」をご案内しています。こちらの案内をクリックいただくとYouTubeに遷移します。(※管理画面からのリンク限定になります)

動画でQPRの操作方法を確認でき、初めてレポートを使う方にもわかりやすい内容となっています。

―ご契約の分析レポート種別の中で、使われる頻度が高いものや使い勝手が良いと思うレポート種別はどちらになりますでしょうか。

個人的には、アドバンスドクロスとトレンド分析を使用する頻度が高いです。アドバンスドクロスは慣れてくると出したいデータをスピーディに出すことができるため活用頻度が高いです。

トレンド分析は選択する項目が少ないので、QPR™初心者でも使いやすいと思います。アイテムランキングで見ると期間の中の良し悪しは見ることが来ますが、推移を把握したいので、ランキングを見たいときもトレンド分析で見ています。購入者属性は世帯情報などいろいろな切り口での購買状況を一気に全て見ることができるのが良いなと思っています。

使い勝手が良いのは間口奥行分析ですね。時系列においてどこで何が起こっているかなど全容を見ることができ、期間も柔軟に設定ができるためです。

左上3つの機能とアドバンスドクロスついて、順番にご紹介します。

アイテムランキング

よく買われているアイテムを把握することができます。購入者の属性・購入先・カテゴリーなど出力の条件を変えて出力することで、その違いから、ターゲットによく買われやすい商品の特徴を見つけます。

トレンド分析

指定した区分のトレンドを把握できます。 総量の変化だけでなく、その変化の構造を、間口と奥行に分解して確認できます。

間口奥行分析

指定した区分について、総量(100人あたり量)を間口(購入率)と奥行(購入者あたりの購入量)に分解して、マッピングします。競合と比較することで、自社の買われ方の特徴を理解します。分析の目的に応じて「バブルチャート・散布図」と「インデックスツリー」の2つのグラフを確認できます。

アドバンスドクロス

既存のレポートでは出せない分析を行いたい場合に、集計したいレポートをお客様で設定して作成することができます。

進化していく機能

―QPR™の満足しているポイントと、改善してほしいポイントをお聞かせください

満足しているポイントとしては分析レポートが都度進化しているところです。我々はQPR™を数年使っているのですが、使い始めたときよりもレポートの種類が増え、出力せずにレポートを見ることができるようになりました。機能面の進化だけでなく、79歳まで見ることができるというのも市場の変化を踏まえると嬉しいです。

また、エリア範囲をカスタマイズできる柔軟さも助かっています。流通範囲が限られているブランドの商品について確認する場合、流通の展開エリアを一般的な地方区分では捉えきれないことが多いからです。

改善していただきたいポイントとしては出力時間ですね。データの締め日は多くの方が使用しているので、混み合ってしまい、なかなかすぐにデータが出てこないことがあるからです。 また、我々は定点で出しているデータも多いので、過去に引いた複数のレポートの対象期間をまとめて変更して新規レポート作成ができるようになると助かります。

―マクロミルに対する印象について、ご自由にお聞かせください

マクロミルさんは我々のやりたいことを汲み取っていただき、スピーディかつプロアクティブに提案していただけるので、相談しやすいです。わからないところやできないことをその場で終わらせず、できる方向に探っていただけます。

これからも事業の発展のためにQPR™を活用していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

こちらの事例でご紹介したサービス

消費者購買履歴データ QPR >

全国3万人の消費者パネルから、日々の購買データを収集・分析。POSでは見えない「いつ、どこで、誰が、何を、いくつ、いくらで、誰のために」購入したかを把握できます。購入者像の把握、購買トレンドの分析などにご活用いただけます。

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