ブランド定点調査を軸に迅速な施策検討を実現。社内外のブランドエンゲージメント向上へ

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情報・通信

2023/11/15(水)

KDDI株式会社様

KDDIは「パーソナル」「ビジネス」の2つのセグメントで事業を展開。
様々な事業環境の変化の中、「ありたい未来社会」を実現するため、2022年5月に「KDDI VISION 2030」を策定し、実現に向けて事業の核である通信をさらに磨き、「つなぐチカラ」を進化させている。

抱えていた課題
  • ブランド定点調査によって、ブランド変動を素早くキャッチし改善に結び付ける仕組みを構築したい
目的
  • ブランドの現状理解と、ブランド向上に向けた指標の分析による、ブランド施策の進捗や変化をいち早く把握する。そしてスピード感をもった意思決定、行動に結びつけたい
成果
  • 毎月のブランド状況の把握が可能となり、ブランド施策のターゲット見直しや、施策の方向転換に活用
  • ブランド意識の変革のひとつとして、社内イントラへブランド定点調査の結果共有を開始し、社員の意識改革を推進
「KDDI VISION 2030」の実現を目指しているKDDI様。今回はブランド・コミュニケーション本部ブランドマジメント部の宮崎清志様と郡司昌幸様にお話を伺いました。

ブランド評価のスピード感に課題

―ブランド定点調査を実施した背景について教えてください

KDDIは発足以来、豊かなコミュニケーション社会の発展に貢献することを企業理念として掲げてきました。当社の事業は極めて公共性が高いため、お客さまの生活に直結しています。「命」「暮らし」「心」をつなぐことを使命に、社会的に重要な役割を果たし、お客さまの期待を超える感動をお届けすることを目指しています。

様々な事業環境の変化の中、「ありたい未来社会」を実現するため2022年5月にKDDI VISION 2030を策定しました。2030年に向けたKDDIグループの社会的存在意義をサステナビリティ経営の要素(企業理念、KDDI Sustainable Action)を加えて、分かりやすく集約したメッセージです。

ブランドマネジメント部には、このビジョンの実現に向けた2つのミッションがあります。一つ目は全てのステークホルダーに対し、コミュニケーションを通じてブランドのエンゲージメント向上に寄与すること。2つ目はブランドを牽引する組織として、全社がブランドを意識し一丸となって活動できるよう先導役となることです。そのため、ブランド定点調査によって変動をいち早くキャッチし改善に結びつける仕組みを必要としていました。

ブランド・コミュニケーション本部ブランドマジメント部 戦略グループリーダー 宮崎清志様、郡司昌幸様

―以前はマクロミルとは異なるパートナー企業にてブランド調査を実施されていたとのことですが、今回マクロミルへ相談されたのはどのような経緯があったのでしょうか?

当初は半年ごとのペースで定期調査をしていたのですが、調査で知りたいことがとても多かったので、回答者の負荷が高くなっていることが課題でした。また、スピード感を持ったブランド評価ができないことで改善や方向転換、新たな施策検討も難しい状況となっていることも課題としてありました。そこで、本当に必要な調査項目を選定し、短期間で実施する新たな調査フレームを検討しました。ただ、この実現には調査会社の協力が不可欠です。実査だけではなく、結果もスピード感をもって分析や示唆を出していく必要があったからです。

数ある調査会社の中からマクロミルさんにお声がけしたのは、豊富なパネル、実績等が前提としてありますが、我々としては市場変化を見過ごさないように、スピード感をもった対応・意識を最も重視していました。我々の伝えたいことを理解し、提案、実査計画と各シーンで期待ができたことが選定した理由です。

調査結果が社内の共通言語に。結果をもとに施策検討へ

―ブランド調査を通じた皆様の取り組みについて、社内の反応があればお伺いさせてください

月次のブランド定点調査は、ブランド評価のほかに各施策の目標の進捗も確認しています。調査結果が社内の共通言語となっているので、関連する部門のメンバーとも目標を共有し、結果を一緒に目指していくことができるようになりました。目標に対し、メンバーとして、部として、会社として、達成に向けて何が課題なのかというそれぞれの視点で動くことができています。結果によって施策も変わってきますので、当社のブランディングにとって大変重要なものになります。個人目標への落とし込みもされており、特に今年度はメンバーの関心が非常に高くなっていると感じます。

また、ミルトーク(※1)を併用してユーザーの生の声を聴くことも大事にしており、ブランド定点調査のベースとなっている指標に対して、新たな示唆の発見にも繋がっています。

理想の調査を高い提案力により実現

―調査していく中で感じたマクロミルの評価点はどういったところでしょうか?

こちらの希望や課題をくみ取った上で積極的に提案をいただけるところです。新しい調査手法や、調査のカスタマイズもお話をいただいており、日々の業務で新たな課題が出てきたときの参考になります。難しい課題や、複雑な集計にも前向きに取り組んでいただけるのはとても助かります。

提案力ももちろんですが、我々が課題に感じ、重視していたスピード感という点が改善したところも評価しています。具体的には速報レポート本レポートのすみ分けを行っていただきました。納品後3日ほどで速報レポートをいただいて、数日後には社内報告することができるので、迅速な改善や方向転換、新たな施策検討につながっています。

また当社は、自分たち自身でブランドについて考え、企画をし、計画をしていくことを大事にしています。マクロミルさんのレポートは知りたい事実だけがスマートに反映されているので、当社が目指していきたい形に沿ったレポートをいただけていると思いますね。

―ブランドマネジメント部として、今後どんなことを実現していきたいですか?

定量調査に加え、お客さまの声の傾聴や仮説を立案するための定性調査を今後お願いしたいと思っています。ミルトークも併用しているので部分的には実現できているのですが、さらなる深堀をしていくためにはマクロミルさんにお手伝いしていただく必要があると思っています。

また、施策や仮説の効果を見定めるための分析の高度化もお願いしたいです。ブランド調査という調査の性質もあると思うのですが、調査結果に変化が少ないため、例えば定量調査で数%の変化が明らかになった際、それはどういう示唆があるのか、視点を変えて分析していきたいと思っています。我々としては小さな変化も敏感に見つけていきたいので、そこの深堀りを積極的に協力していただければ嬉しいです。

―弊社へ調査依頼を検討している他社様向けのメッセージがありましたらお伺いできますと幸いです

様々な業界、業種での調査実績があり、課題の解決に伴走してきたと思うので、顧客の課題を理解し、解決の糸口を見つけるスピード感や知見がある印象です。

調査の方向性がまだ完全に固まっていない状態でも気軽に相談すると良いと思いますね。当社としても引き続き伴走していただけるとありがたいです。

  1. ミルトーク:マクロミルが提供する、Web上で生活者と直接会話をすることができるサービス
    https://service.milltalk.jp/

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