目的達成のため、企画・分析からシステム化、導入、活用まで一気通貫で対応できるビジネスパートナー

業界・業種
自動車・工業

2023/10/19(木)

トヨタ自動車株式会社様

DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みを加速させているトヨタ自動車株式会社様(以下、トヨタ自動車様)。豊田章男社長(現会長)の掲げられた「3年間で、デジタル化を世界トップレベルに」というチャレンジに対し、マクロミルチーム(※)は従来のマーケティングリサーチの枠を超え、商品企画工程や販売でのDXにおいて、DXの企画設計からAIエンジン開発、アプリ構築を手掛けはじめ、成果導出にむけて挑戦し続けてきました。

今回は根本的仕事の取り組みに関してどのようなことを大切にし、いかにして新しい価値と変革に向けて挑戦したのか。トヨタ自動車様とのDXに向けた取り組みをご紹介する第一弾として、DX業革推進部の宮原様にお話を伺いました。

  • マクロミルとハーベスト社との連携体制で、ワンストップでご支援

―プロジェクトの背景について教えてください

2021年、豊田章男社長(現会長)が「3年間で、デジタル化を世界トップレベルに」という言葉を掲げ、「必要な人が、必要なときに、必要な情報を得ることができる」ことを目指してトヨタのDX推進が始動しました。

当時を思い返すと世界的な大きな環境変化の中で、個々の課題といったレベルではなく、トヨタとしてどのようなDXを実現していくのか全社で考えていくフェーズでした。そこで以前よりリサーチでお取引のあったマクロミルさんへご相談したところ、私たちの目指すモビリティ社会を実現させるための「イコールパートナー」として伴走いただけることになりました。

写真左から弊社 マーケティングDX推進部 部長 松原啓介、株式会社ハーベスト 代表取締役社長 駒井隼人様、
トヨタ自動車株式会社 DX業革推進部 デジタルレボリューションG 主査 宮原俊治様

―トヨタ自動車様が考えるDXとはどのようなものでしょうか

DXとは「AI、ビッグデータのようなデジタル技術を活用することで、改善と新価値創造を進めること」と私たちは定義しています。

改善とは、今ある仕事をより少ないリソーセスで実現する仕組みづくりのことです。対して新価値創造とは、単純なリソーセスの投入では実現できない仕事を意味します。極端に言えば、10億人のリソーセスを投入すればできる仕事は新価値とは呼ばないようにしています。誤解をしないでいただきたいのは改善と新価値に優劣はなく、あくまで別のものとして捉えています。

では新価値とは何かですが、例えば車のワイパーが動いている時間を知る仕組みを搭載して位置情報とセットでデータを集めると、日本中のリアルタイム天気予報になります。つまりワイパーが動いている、動いていない、その速さなど集まったデータが価値を持ち、デジタル技術を活用して今までになかった価値を生み出すというのが新価値というものです。

―なぜマクロミル、ハーベスト社とDX推進を進めようと思われたのでしょうか

サービスを提供する側は得てして「お客様の言っていることを解決すればいい」というスタンスで仕事を進めがちです。しかし、本来あるべき仕事というのはお客様が全く気付かなかったような発想の物を創って、想像を超えた価値を見出していくことです。 そのためにはどういった価値観や目的意識を持っていて、どのタイミングでどういう風に得をするかをもう少し丁寧に考える必要があります。

仕事をするためには、一緒に働く人たちとは同じ目的意識を持っていなければなりません。一つの目的に向かっていろいろな立場の人が多様な成果物を出すことによって、最適化され、選択され、新たな改善対象が見つかるなど、連続性を伴ってより価値が高まるからです。このような考えを共に持ち、伴走してくれたのがマクロミルさんとハーベストさんでした。

ハーベスト社コメント

マクロミルさんと共に、企画から分析・システム開発まで一気通貫でご支援させていただきました。特に弊社の強みであるシステム化を見据えた企画や分析のご提案と実践に関しては、弊社ならではの介在価値をご提供できたかと考えています。

また、データからインサイトを発掘すると同時に、そこで得られたナレッジをエンドユーザーに還元するためには、どのようなUXを設計/構築すべきかを特に意識してプロジェクトを進行させていただきました。

今後も引き続きトヨタ自動車様と「ワンチーム」でDX推進を進めていければと思います。

また、アプリケーション、人、手段といった手持ちの商品アセットを全顧客に同様のやり方で提供しようとするアプローチも多いと思いますが、弊社のパートナー企業様がそういった形ばかりでのアウトプットを追求されると、できることとできないことで付き合うような、ある種の主従関係になってしまいます。挑戦をせず断る会社も多い中、マクロミルさんは同じ目的意識を持って、現状を謙虚に学びながらお客様の求める状態に自らを変えていく能力があると思います。

もちろん、DXのイコールパートナーとして伴走していただく中で、特定の課題解決やデータ提供と分析、システム構築といった具体的で分かりやすいアウトプットもありました。しかし、前述の通り何かを作っていただいたこと自体にのみ価値があったのではなく、目標設定から共に悩み、課題設定から企画、アプローチまで考えていだいたことが最大の評価ポイントであることは改めて強調しておきたいですね。

―ありがとうございます、今後の展望やマクロミルへの期待について教えてください

機能や工程ごとのDX化からモビリティビジネスを一気通貫で支えるDX、わが社ではそれをデジタルトルネードと呼び、さらに昇華させることで、次世代のDXを創造していきます。

期待することは、私たちの期待を超え、ユーザーのペイン対応を中心とした仕事より、ユーザー自身が気づかなかった価値創出を主導できるDX化に参画することを願っています。

トヨタ自動車様のDXをご支援するマクロミル社員へのインタビュー記事をnoteでも公開しております。こちらも是非ご覧ください。

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