新商品開発を2カ月短縮。仮説作りのプロセス化で市場にない商品作りを大きく加速へ。
2023/5/1(月)
株式会社池田模範堂様
虫刺されのかゆみ止め薬として国内随一の知名度を持つ「ムヒ」ブランドで知られ、外用剤分野においてトップクラスのシェアを誇る創業100年の製薬会社
- 抱えていた課題
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- スピード感が求められる商品開発の際に、自社で調査を行うと企画書作成に時間がかかりすぎてしまう
- 調査の業務が、社内で知見のある人へ集中してしまう
- 社内でアイデアが浮かばず、議論が行き詰まってしまう
- 目的
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- まだ世の中に存在していない商品のニーズを定性情報から迅速に把握し、商品開発へ生かしたい
- 成果
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- 調査にかかっていた時間の短縮、ひいては開発サイクルの高速化
- 新規アイデアが浮かばないことによる開発ペース停滞化の解消と防止
商品開発に必要な定性情報を迅速に把握
―貴社が商品開発で抱えていた課題について教えてください。
当社では商品開発のために、営業、お客様相談室、製剤開発部門、薬効評価・安全性評価部門、生産部門など、部署を横断した商品企画のアイデアを出し合う機会を設けています。この会でアイデアの種を落とし込む初期段階の企画書を毎年2件出す目標を掲げています。
まだ市場に存在しない一番手の商品開発を目指して取り組むには、定量調査の結果をいくら社内に説明しても「本当にそんなニーズがあるのか」となかなか理解してもらえません。そのため、最初に定性調査から得られた生の声を示し、「こんな隠れたニーズがあるのだな」ということを理解してもらう必要がありました。
体感的に2~3カ月の業務短縮を実現
―どのようなきっかけでミルトークを社内で活用されたのですか。
マクロミルの営業担当者からの案内で知り、時々使用していました。使用してみて「モニタさんのレスポンスが非常に速く、回答が多く集まって良い」と思いましたね。さらに、周りにも「使ってみたらどうか」と勧めたら非常に評判が良かったので、商品企画のテーマ出し会で活用することにしました。
質問を投稿してからモニタさんに回答いただくまでがとにかく速いことが開発のスピードアップにつながっています。次の日には数百件の回答が集まるのが良いですね。
新商品開発のためのテーマ出し会では数十件のアイデアを出すため、費用面でも時間的にも定量・定性調査を行うことが難しくて。アイデア出しの際にチームに分かれるのですが、調査の知見がある人は一部にかぎられるため、そこに調査の業務が集中してしまうことも課題でした。時間がかかってしまいますし、定量や定性調査に慣れていない人が設計するのは難しいからです。
しかし、ミルトークは回答が集まるのが速く、費用も抑えられるので助かっています。定性調査を自分でやっていたころは初期調査の設計だけでも1~2カ月はかかっていましたが、ミルトークを使ってからは体感的に2~3カ月の業務短縮になりました。
―お役に立てて良かったです。他によく使っている機能はありますか?
私たちはきいてミル(掲示板機能)とトークルーム(チャット機能)※のどちらも使用しています。仮説のあたりがつけられますし、設問の選択肢も漏れなく作ることができます。
※きいてミルとは、掲示板形式で生活者(マクロミルモニタ)に1つ質問をすることができるサービスのことで、トークルームはチャット形式で生活者(マクロミルモニタ)にオンラインインタビューができるサービスです。
他にも使ってみて感じた利点として、トークルームでインタビュー調査のように深掘りができるため、疑問を素早く解決できる点や、数百件のアイデアが集まるため、ある程度定量的な雰囲気もつかめる点、トークルームの画面キャプチャを企画書に使うと説得力が出る点が良いなと感じています。
新規アイデア出しにも活用
―ミルトークを数年前から導入いただいていますが、最近では活用方法が変わってきたと聞いています。
今までは、調査経験のあるメンバーが活用していたのですが、営業や製造担当者など、調査経験のないメンバーでも簡単に意見を集めたり、モニタさんと対話ができたりするので、商品開発に対するモチベーションアップにもつながっています。
また、社内説得のための定性情報を得るだけでなく、アイデアが枯渇してきた時のリフレッシュとして活用できるのも大きいです。同じような調査手法を続けていると、どうしても手詰まり感が出てきてしまうのですが、そういったときにミルトークを使うと新しいアイデアが出てきますね。
アイデアとは少し話が逸れますが、お肌の老化についての調査をした時に「お肌が原因で年齢を感じてしまったことはありますか?」という質問をミルトークで書き込んだことがあります。その時にいただいた「オンライン会議でやりとりしているときの自分の顔のたるみに愕然とします」という回答が印象的だったこともよく覚えています。オンラインコミュニケーションはコロナ禍以降に活発になったものなので、皆さんが気になることも時代とともに変わってくるのだと新しい気付きになりました。
社内承認数、商品化率のアップを実感
―実際に貴社のマーケティング活動や商品開発の意思決定に生かされた事例をお聞かせください。
ミルトークの調査結果をもとに作成した初期段階の企画書で7、8件の社内承認を得られたのと、中間段階の企画書として発売が決定しているものもあります。やはりスピーディーな定性コメントが開発スピードを速め、商品化率の引き上げにも寄与してくれていると感じます。
―ありがとうございます、最後に今後のミルトークの活用について教えてください。
現状はゼロベースの商品開発に活用していますが、今後は上市後の効果測定などにも使えそうなので、該当部署に案内したいです。
ミルトークを使って、自社が抱えていた定性調査のスピードアップという課題を解決するだけでなく、新規アイデア出しまで活用することができました。これからも世に出していけるような新たな商品を開発していきますので、マクロミルに伴走してもらえたらと思っております!
こちらの事例でご紹介したサービス
ミルトーク >
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