マーケティングリサーチの代表的な手法|自社に適した調査方法の選び方や、調査手順も解説

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2024/2/26(月)

商品やサービスのマーケティング戦略を立てるためには、マーケティングリサーチが欠かせません。マーケティングリサーチにはさまざまな手法があり、自社の課題や目的に合わせたものを選択する必要があります。

本記事では、マーケティングリサーチの代表的な手法や、自社に適したリサーチ手法の選び方について解説します。

目次

マーケティングリサーチの概要

マーケティングリサーチの概要

マーケティングリサーチとは、企業が商品やサービスを提供するにあたって、顧客のデータを収集・分析することです。

市場戦略の課題を解決

マーケティングリサーチは、企業におけるマーケティング課題を解決するものです。例えば、自社の商品やサービスのターゲット層や既存顧客の満足度、ブランドイメージなど、顧客の実態や本音を調査することで、現状の課題に対するアプローチ方法を決定できます。

マーケティングリサーチと市場調査の違いとは

マーケティングリサーチと市場調査の違いとは?

マーケティングリサーチと市場調査は類似する部分もありますが、厳密には以下のような違いがあります。

市場調査の目的

市場調査とは、文字通り「市場の調査」を目的としたものです。

過去から現在に至るまで、市場の情報を調査・分析し、市場規模や競合他社に関する情報、顧客のニーズの把握や、今後の動向予測などを目的としています。

マーケティングリサーチの主な目的

マーケティングリサーチは、マーケティング戦略への活用を目的としたものです。

現在の市場の動向に焦点をあて、新しい商品・サービスの開発やマーケティング活動における方針の立案に役立てられます。

この現在の市場動向を調査する手法が、「市場調査」です。つまり、市場調査はマーケティングリサーチの一環として行われることもあります。

参考:市場調査とは?メリットや代表的な8つの方法、実施する手順まで詳しく解説

マーケティングリサーチのメリット・デメリット

マーケティングリサーチのメリット・デメリット

マーケティングリサーチにはさまざまなメリットがある一方、いくつかのデメリットも存在します。

メリット・デメリットをどちらも把握したうえで、自社のマーケティング活動に役立てましょう。

メリット

マーケティングリサーチでは、顧客の顕在的ニーズだけでなく、潜在的ニーズまで把握できます。顧客自身が意識していない要望まで深く調査できるため、より効果的なマーケティング施策の検討や、これまでの施策の見直しが可能です。

また、調査によって客観的な判断材料を得られるため、上層部や他部門を説得する際にも役立つでしょう。

デメリット

マーケティングリサーチを実施するためには、さまざまなコストが発生します。また、回答や集計結果の精度を下げないためには、入念な事前準備が欠かせません。費用や手間、時間はかかるものの、「企業の将来のために必要なコスト」と考え、適切にコストをかけることが大切です。

マーケティングリサーチの主な活用方法

マーケティングリサーチの主な活用方法

マーケティングリサーチには、主に2パターンの活用方法があります。

これまでの施策を振り返る

1つ目の活用方法は、調査結果に基づく施策の振り返りです。認知度や売上、ユーザー満足度などの調査結果から、これまでの自社の施策を評価し、施策の見直しや追加施策の考案に役立てます。

新しい施策に役立てる

2つ目の活用方法は、新しい施策の立案です。マーケティングリサーチの結果を分析すると、実施予定の施策が本当に的確なのかどうか、ある程度の予測が立てられます。

消費者に商品の感想を求めたり、今後の市場動向を予測したりして、マーケティングが成功する可能性を高められます。

調査のおおまかな流れ

調査のおおまかな流れ

マーケティングリサーチの調査は、おおむね以下のような流れで行われます。

  • STEP1.調査目的の明確化
    • 調査によって取得したデータや、明らかにしたい内容を明確化します。
  • STEP2.調査計画の立案
    • 調査対象や調査手法などを決定し、調査計画を立案します。
  • STEP3.調査の実施
    • 計画に基づき、調査を実施します。
  • STEP4.調査結果の分析
    • データを分析し、マーケティング施策の立案や見直しにおける判断材料を得ます。
  • STEP5.施策への反映
    • 調査で得られた判断材料を活用し、次の施策における意思決定をします。
マーケティングリサーチにおける3つの分類

マーケティングリサーチにおける3つの分類

マーケティングリサーチの手法は、主に以下の3つに分類できます。

  • パネル調査
  • アドホック調査
  • デスクリサーチ

パネル調査は同じ対象者から継続的にデータを収集するのに対し、アドホック調査は一度で完結するという特徴があります。

デスクリサーチは、過去に実施されている調査や統計の情報をインターネットで収集する方法です。

マクロミルの市場調査レポートはこちら >

定量調査と定性調査の違い

定量調査と定性調査の違い

マーケティングリサーチの手法は、「定量分析」と「定性分析」の2つに大別することが可能です。

参考:定量調査と定性調査とは?定性調査の基本や方法、定量調査との違い、使い分けを解説

定量調査の特徴

定量調査とは、人数や金額など、数字で表せるデータを収集・分析することです。数値化したデータを統計学的に分析し、マーケティング施策における示唆を得ます。統計学的な裏付けがあるため、施策に反映するにあたり、明確な指標を得られる点がメリットです。

【定量調査】オンラインリサーチを詳しく見る >

定性調査の特徴

定性調査とは、数値化が難しい情報を収集・分析することです。例えば、商品やサービスへの感想や、自社に対する印象などが該当します。顧客の行動にある背景や、深層心理心理を調べることが可能です。

仮説を立てたり、アイデアを引き出したりと、施策立案における手がかりを得たい場合に向いています。

【定性調査】インタビューを詳しく見る >

【定量調査】マーケティングリサーチの代表的な手法

【定量調査】マーケティングリサーチの代表的な手法

ここからは、定量調査の代表的な手法を紹介します。

インターネット調査

インターネット上でアンケートを送信し、ユーザーからの回答を募る手法です。マーケティングリサーチの手法のなかでは比較的低コストで、短期間で大規模な調査ができる点がメリットです。

【Webアンケート】オンラインリサーチを詳しく見る >

会場調査

調査会場をセッティングし、実際に商品やサービスを体験してもらう手法です。体験後にアンケートを実施し、定量的なデータを収集します。商品やサービスを試す際の方法や環境を統一しやすく、機密性が保たれやすいというメリットもあります。

会場調査(CLT)を詳しく見る >

ホームユーステスト

商品や試作品を対象者の自宅に送付し、実際の生活のなかで使用してもらう手法です。日用品や食べものなど、顧客が日常的に使用するものを評価したい場合に適しています。

ホームユーステスト(HUT)を詳しく見る >

訪問面接調査

調査員が対象者の自宅を訪問し、その場で直接回答を得る手法です。調査員が直に説明するため、対象者に質問の意図が正確に伝わりやすいというメリットがありますが、時間もコストもかかってしまいます。

郵送調査

紙のアンケートを対象者の自宅に郵送し、回答・返送してもらう手法です。アナログな方法なので集計の手間はかかるものの、インターネットをあまり利用しない高齢者層のリサーチに向いています。

【定性調査】マーケティングリサーチの代表的な手法

【定性調査】マーケティングリサーチの代表的な手法

次に、定性調査の代表的な手法を紹介します。

グループインタビュー(座談会)

対象者を複数名集めて、座談会のような形式でインタビューを実施する手法です。一度に複数人の意見や感想を聞けるだけでなく、参加者同士の自由なコミュニケーションが相互作用を生み、ユニークな視点からの意見を引き出せる場合もあります。

デプスインタビュー

調査員が対象者に、1対1でインタビューを行う手法です。目の前の対象者に丁寧に向き合えるため、意見を深く掘り下げたい場合に向いています。

インタビューを詳しく見る >

オンラインインタビュー

Web会議サービスを利用して、オンライン上で対象者にインタビューする手法です。対象者は自宅から参加できるため、全国の幅広いエリアの人にインタビューを実施できます。会場費や交通費のコストがかからない点もメリットです。

【Webアンケート】オンラインリサーチを詳しく見る >

行動観察調査

調査員が対象者の自宅を訪問し、対象者の普段の生活を観察する手法です。アンケートやインタビューの回答のような言葉でなく、人の行動からさまざまな情報を得ることができます。なお、広義の行動観察調査には、街中での人間観察も含まれます。

エキスパートインタビュー

特定のジャンルについて、専門家や有識者などにインタビューする手法です。「新たな商品開発に着手したいが、その分野における知見やノウハウがない」といった場合に適しています。アクセスが難しい一次情報や社外の知見、競合情報などを得ることも可能です。

自社に適した手法を選ぶコツ

自社に適した手法を選ぶコツ

自社に適したリサーチ手法を選ぶためには、次のポイントをおさえることが大切です。

調査目的に合わせて選ぶ

市場の傾向を把握したい場合や、商品アイデアを比較検討したい場合など、「実態把握」には定量調査が向いています。

一方、顧客に継続利用の理由を聞いたり、ユーザーの行動の背景を知りたい場合など、「探索」を目的とするなら定性調査がおすすめです。

マーケティングの段階に合わせて選ぶ

マーケティングは、商品のコンセプトを決める段階や、デザインや流通経路を決める段階など、いくつかのプロセスに分けられます。それぞれ必要な情報が異なるため、段階に合わせて適切な手法を選ぶことが大切です。

マーケティングの段階ごとのリサーチ手法

マーケティングの段階ごとのリサーチ手法

マーケティングの段階は、しばしば以下の6つに分類されます。マーケティング活動が現在どの段階にあるか考え、それぞれに適した手法を選びましょう。

マーケティングの段階 主な調査手法
1.企業環境分析 デスクトップリサーチ、アンケート調査など
2.コンセプト開発 会場調査、ホームユーステストなど
3.基本戦略の策定 アンケート調査、競合調査など
4.ブランディング開発 デプスインタビュー、グループインタビューなど
5.マーケティングミックス分析 会場調査、行動観察調査など
6.市場導入計画・実施 アンケート調査、グループインタビューなど
マーケティングの段階 1.企業環境分析 2.コンセプト開発 3.基本戦略の策定 4.ブランディング開発 5.マーケティングミックス分析 6.市場導入計画・実施
主な調査手法 デスクトップリサーチ、アンケート調査など 会場調査、ホームユーステストなど アンケート調査、競合調査など デプスインタビュー、グループインタビューなど 会場調査、行動観察調査など アンケート調査、グループインタビューなど
調査を実施する際の重要ポイント

調査を実施する際の重要ポイント

マーケティングリサーチを実施する際は、以下のポイントをおさえましょう。

課題や目的を明確化する

解決したい課題や目的を明確にすると、調査によって知りたい情報もおのずと明らかになります。

幅広いデータを雑多に集めるよりも、必要な情報をピンポイントで集めることが大切です。

専門会社を積極的に活用する

マーケティングリサーチには、専門的な知識やノウハウが不可欠です。マーケティングリサーチの専門会社に依頼すれば、より効率的かつ効果的な調査を実施できるでしょう。

オンラインリサーチを詳しく見る >

まとめ

まとめ

マーケティングリサーチの手法には、さまざまな種類があります。また、調査目的やマーケティングの段階に合わせて、自社に最適な手法を選ぶことが大切です。

「株式会社マクロミル」は、多様な社会・消費者ニーズを分析し、お客様に的確な消費者インサイトを提供しています。各種調査はもちろん、データの利活用からマーケティング活動と連動するソリューションの提供まで、一気通貫のサポートが可能です。

マーケティング課題の解決に、ぜひ当社の豊富なノウハウをご活用ください。

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