定量調査と定性調査の基本や方法、違い、使い分けを解説

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2023/7/10(月)

市場調査には、大きくわけて定量調査と定性調査があります。この記事では定量調査と定性調査の基本や方法、違い、使い分けを解説しています。自社のマーケティングに市場調査を取り入れたいと考えている人は、参考にしてください。

目次

定量調査の特徴は?

定量調査の特徴は?

定量調査とは、数値で表して調査する方法です。選択式でアンケートに回答してもらいます。「数字」として結果を比較し分析するため、全体の傾向を知ることが可能です。仮説の確かさを数値で確認したり、市場の実態や傾向を量的に把握するのに使います。

定量調査のメリットは?

結果が数値で表されるため、客観的に説得力のあるデータを取得することができ、集計結果にばらつきが生じることがありません。現在定量調査の手法としてメジャーであるインターネットリサーチは比較的安価に実施することが可能です。

定量調査のデメリットは?

定量調査の結果を生かして、意思決定やネクストアクションにつなげるためには数値を読み解く力が必要になります。また、事前にアンケートに入れた項目以外を聞くことができないので、特定の回答を深ぼって理由や背景を聞くことができません。

マクロミルでは集計、分析のサポートをいたします。そのため意思決定やネクストアクションにつなげやすい形でデータをお渡しすることが可能です。

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定量調査の方法は?

1,インターネット調査

Web上にアンケート票を作成し、調査対象者にメール等で配信、回答してもらう調査手法。訪問・郵送調査などに比べ、低コスト・短期間での実施が可能です。

【Webアンケート】オンラインリサーチを詳しく見る >

2,モバイル調査

調査対象者にアンケート票を配信し、携帯電話への入力によって調査に回答してもらう調査手法。アンケートが届いた時点ですぐに回答が可能なため、「今、この瞬間」の意識や行動の聴取に向いています。

3,会場調査

調査対象者に特定の会場に来場してもらい、実際に試作品や製品を利用・飲食した評価を測定する調査手法。持ち歩きや配送が難しい大きな提示物などを対象に調査する場合は適しています。

会場調査(CLT)を詳しく見る >

4,ホームユーステスト

調査対象者の自宅にテスト商品を送付し、実際に商品を使用、飲食した評価を測定する調査手法。会場調査とは違い、実際の家庭内でテスト商品を利用した感想を得ることが可能です。

ホームユーステスト(HUT)を詳しく見る >

定性調査の特徴は?

定量調査の特徴は?

定性調査とは、言葉や行動など、数値に表せないものを調査する方法です。対象者と面と向かって対面し質問を投げかけ、意見や回答を集めます。AかBかを選ぶような選択式設問ではなく、理由や考え方を深掘りする質問をすることで、ヒントやアイデアに繋げられます。

定性調査のメリットは?

商品・サービスに対する純粋な第一印象や反応、発言といった情報を直接得られ、そのままレポートに反映できます。数値化できない心理面を理解でき、顧客を行動に繋げる「インサイト」を探れます。対象者の深層心理に近づけ、顧客の行動の関連性がわかるでしょう。企業側が気付きにくい商品・サービスの強みや弱みを発見でき、アイデアに繋げられます。

定性調査のデメリットは?

調査条件を適切に設定することや適した対象者を選ぶことは難易度が高く、インタビューの聞き手の力量とともに、インタビューフローの設計が重要なので、調査に関わる人の知識やスキルなどの技量が欠かせません。定性調査で得られた情報は数値として集計できず、集計やデータ管理の手間が大きくなります。1人あたりの費用は定量調査よりも定性調査のほうが高くなるでしょう。

マクロミルにはプロのモデレーターが在籍しておりますので、インタビューで聞きだしたい事をひきだすことが可能です。インタビューフローの設計もおまかせください。

インタビューを詳しく見る >

定性調査の方法は?

1.デプスインタビュー

対象者1人に対し30~90分ほどの時間をかけて、1対1のインタビューを実施する形式。回答を得たその場で質問内容を変更したり追加したりできるため、深掘りが可能です。

2.グループインタビュー

4~8人ほどの複数の対象者を1度に集め、質問して回答を得たりディスカッションしたりしてもらう形式。モデレーターと呼ばれる司会役が進行役を務め、対象者の意見を引き出します。さまざまな属性の対象者から、1度に多角的な意見を収集できます。

3.行動観察調査

顧客が商品・サービスを利用するところに同行して、購入するか否かを決める過程や実際に利用する様子を間近で観察する形式。対象者とともに過ごすため、深い質問がしやすくなることもあります。質問に対する、言葉以外の情報まで得られるでしょう。対象者のありのままの行動や生活環境に出現する、無意識の範囲に迫れます。

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定量調査と定性調査は使い分けが重要

定量調査と定性調査は使い分けが重要

調査の目的を明らかにして、定性調査と定量調査を使い分けることが大切です。商品・サービスを使用する場面を知ったり対象者の行動を深掘りしたりしたい場合、または対象者の潜在意識を知りたい場合は定性調査が適しています。一方で、データ分析をしたり仮説を検証したりしたい場合は定量調査が適しています。

定量調査と定性調査を組み合わせるとより効果的

定量調査と定性調査を組み合わせるとより効果的

定量調査と定性調査のうち場面に適したものを使うことも重要ですが、組み合わせるとより効果的です。

定量調査、定性調査の順で実施する

定量調査を実施したのちに、定性調査を実施するパターンです。定量調査でおおまかな傾向を把握して、定性調査で要因を深掘りします。定量調査では表面的な回答が多くなりますが、定性調査で潜在的な意識に迫れます。そのため、具体的な改善策やアイデアに繋がる情報を得られる場合があるでしょう。

定性調査、定量調査の順で実施する

定性調査を実施したのちに、定量調査を実施するパターンです。定性調査で複数の仮説を選び出し、定量調査で検証します。定性調査を先に実施して、対象者の行動や意識をあらかじめ把握します。対象者の感覚に近い仮説を立てることで、定量調査で量的な傾向を検証しやすいでしょう。

まとめ

まとめ

定量調査と定性調査の違いや特徴を解説いたしました。定量調査と定性調査は組み合わせることで、効果を最大化できるでしょう。

マクロミルでは、マーケティングリサーチデジタルマーケティングリサーチを中心に、消費者インサイトを提供しています。企業のマーケティング活動と、連動するソリューションを提供する「マーケティング施策支援事業」を一気通貫で提供しています。定量調査、定性調査を実施する際に、ぜひご活用ください。

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