マーケティングリサーチの活用事例
4Pの開発・策定
試作品を開発し、実際の使用感などの評価テストや、ネーミング・パッケージテストを実施。マーケティングミックス(4P戦略)を策定する段階。
課題
「即席カップ麺」の価格を策定したい。
目的・手法
消費者が商品を購入するのは、その価格以上の価値を商品に見出したときです。しかし、すべての消費者が同じ商品に同じ価格分の価値を認めるわけではありません。商品が購入される価格は、個人間や個人内の変動によって変化していくと考えられます。
価格(Price)は、マーケティングの4Pの中で、最もコストをかけずに決定することが可能ですが、売上利益への影響は非常に大きいといえます。当社では、単なる値づけの枠組みを超え、価格受容度やプレミアム商品やバーゲンセールの戦略的プライシングまでカバーする代表的ソリューションをご提供しています。
当社の独自手法『PRICE2(Price Reasonability Index by Consumer’s Evaluation2)』を用いることで、最適な価格設定が可能になります。
実施内容
サンプル数 | 1,000サンプル |
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質問数 | 20問程度 |
予備調査 | あり |
調査対象者条件 | 直近1ヶ月間以内に「即席カップ麺」を自分で購入し、食べたことがある20~59歳、男女 |
質問設計 | 目的と課題を伺い、当社にて設計 |
調査手法 | インターネットリサーチ |
適用手法 | PRICE2 |
標準納期 | 10営業日 |
納品物 | クロス集計表(性年代別、他)、ローデータ、設問票、分析レポート(PRICE2グラフを含む)~T+2軸での分析 |
合計金額 | ¥1,200,000 |
※記載の料金は、モデルプランでの金額の目安となります。調査対象者の出現率、分析軸数、付加設問数、プログラミング条件などにより金額は変わりますのでご相談ください。
設問例

アウトプット例

結果
「即席カップ麺」の販売最適価格は130円。なお、プレミアム商品は190円前後で発売するのがよい。
購買可能曲線は、この価格であれば購入する可能性がある人の割合を表しています。100円から150円の間であれば、90%以上の人が購入する可能性があり、ピークは130円前後にある事から、最適価格は130円という事がわかります。
妥当価格曲線は、高いとも安いとも思わずに購入する人の割合を表しています。120円から150円の間(妥当価格帯)では、60%程度の消費者は価格に関して無関心になっているといえます。
スーパーでバーゲンを行なう場合の価格設定をどうするべきか?というときに参考になるのが、最低価格曲線です。100円弱の価格では、安いと思って購入する消費者の割合が一番多いという事がわかります。これ以上安くすると品質に疑いを持つ消費者が増えてしまうので、バーゲンセールの価格は端数価格である98円程度が適当であるといえます。
また最高価格曲線は、高いと思いつつも購入する人の割合を表しています。プレミアム商品を発売する時の価格設定として参考になるでしょう。
「即席カップ麺」の場合、200円弱で約35%の消費者が、高いと思いつつも購入すると回答しており、190円前後で発売するのがよいとわかります。100円と200円に、価格の壁が存在し、いずれにしてもこの価格間での設定がよいと思われます。
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