カテゴリーエントリーポイント(CEP)とは

カテゴリーエントリーポイントとは、ブランド想起に関わる概念。

ブランド想起は、「このカテゴリーを聞いて思い浮かぶブランドは?」といった「カテゴリー」を呼び水にしてブランド名称を問うことが一般的である。ならば、「カテゴリー」は何をきっかけに想起されるのだろうか。この問いに答えるのが「カテゴリーエントリーポイント」である。

カテゴリーエントリーポイントの概念

カテゴリーエントリーポイントでは、カテゴリーを想起するきっかけとして、そのカテゴリーが使用されたり、飲食されたりする「状況」や「目的」を捉える。

例えば、炭酸飲料のカテゴリーでは、「朝食時」、「夏の暑い日の午後」、「リフレッシュしたい時」などがカテゴリーエントリーポイントとして考えられる。

カテゴリーを想起する「状況」や「目的」

ここで重要なのが、各カテゴリーエントリーポイントにおいて、異なるブランドの想起が予想されることである。

カテゴリーエントリーポイントごとに異なるブランドが想起される

つまり、できるだけ数多くのカテゴリーエントリーポイントで、対象ブランドが想起されるようになれば、購入の可能性を高めることができる。

カテゴリーエントリーポイントごとのブランド想起割合

したがって、カテゴリーエントリーポイントの考え方を導入することで、これまで「カテゴリー」と「ブランド」の1対1で把握してきたブランド想起よりも、より立体的かつ実際的に、生活者にブランドがいつどれくらい思い浮かべてもらえているかを理解することができる。

英語表記は、Category Entry Point。略して、CEPと呼ぶこともある。

関連サービス

マクロミルのデータサービスである消費者購買履歴データ「QPR」を使用した調査を行う事で、カテゴリー定義や各エントリーポイントの市場ボリュームを検討しやすくなります。カテゴリーエントリーポイントを軸としたブランディング戦略をご検討の方は「QPR」をご活用してみてはいかがでしょうか。

「QPR」のサービスページはこちら >


こちらでも解説しております(外部メディア)

Markezineにて、 マクロミル社員がカテゴリーエントリーポイントを解説した記事が紹介されました。 ぜひご確認ください。

【前編】CEP=カテゴリーエントリーポイントの基本解説
~ビジネス成長の源泉を戦略的に導き出す方法~
https://markezine.jp/article/detail/42077

【後編】CEPの調査方法
~使用する指標と共に「特定」「発想」「評価」の3ステップで解説~
https://markezine.jp/article/detail/42077

監修

Macromill News 事務局

監修:株式会社マクロミル マーケティングユニット

20万人以上が登録するマーケティングメディア「Macromill News」を起点に、マーケティング知見や消費者インサイトに関わる情報を発信。

20万人以上が登録するマーケティングメディア「Macromill News」を起点に、マーケティング知見や消費者インサイトに関わる情報を発信。

用語検索

トレンド用語

関連セミナー

動画配信

マーケティングリサーチ基礎講座(定性調査編)

2025/7/22(火)12:00〜7/24(木)12:00

マーケティングリサーチ基礎講座(インタビュー調査編)

  • #学習

動画配信

2025/7/23(水)12:00〜7/25(金)12:00

やさしくてわかりやすいデータ分析入門 ~「当てる」と「分ける」:予測と回答者のグループ化~

  • #学習

関連コンテンツ

サービス資料|意識データを活用したCRM/CXとは

自社会員の解像度が上がらない事象は、企業特有の課題ではなく、属性データ・行動データ中心のCRM/CX活動を行っ...

  • サービス紹介
  • アパレル・ファッション
  • エネルギー・住まい
  • エンターテインメント・サービス
  • 家電・電機
  • 広告
  • 情報・通信
  • 旅行・観光・運輸
  • 流通・小売・飲食
  • 自動車・工業
  • 金融・保険
  • 雑貨・化粧品
  • 食品・飲料
ダウンロード

回帰分析とは?目的・種類から手順と注意点までわかりやすく解説

回帰分析とは?概要をわかりやすく解説 回帰分析における3つの分析方法 回帰分析を使う目的は? 回帰分析の活用事例 回帰分析の進め方 回帰分析に利用できるおもなツール・言語 回帰分析を行ううえでの注意点 まとめ

  • エントリーコラム
コラム

量的調査のアンケート例|質的調査との違いやメリットなどを解説

社会調査とは 量的調査のメリット 量的調査のデメリット 量的調査と質的調査の組み合わせが有効 量的調査のアンケート例 量的調査によるデータを分析する流れ 量的調査によるデータを分析する手法 まとめ

  • エントリーコラム
コラム

おすすめコンテンツ

ナレッジブログ

マーケティングリサーチ有識者の見解を知る

コラム

マーケティングの基礎を学ぶ

マーケティング用語集

基礎的な用語を身に付ける

市場調査レポート・お役立ち資料

明日から使えるデータと活用術を手に入れる

メールマガジン

マーケティングに関するホットな話題やセミナーなどの最新情報をお届けします