ベネフィットとは?マーケティング施策においての考え方とメリットとの違いについて解説

ベネフィットとは
ベネフィットとは、直訳すると「利益」「恩恵」「便益」という意味ですが、マーケティングにおいては「顧客が商品やサービスから得られる効果や利益」を指します。ベネフィットを用いることでその商品やサービスを使うことでどんな効果があるのかイメージできるので、その商品を欲しいと思っていなかった人にも購買意欲を高めることができます。嗜好や感覚に引き付ける表現が多いのも特徴です。メリットと混同しやすいので、正しく理解しましょう。

ベネフィットとメリットの違いは?
メリットとは
メリットとは「商品やサービスの特徴やポイントそのもの」を指します。その商品やサービスにどんな価値があるのかを企業視点で評価したものです。そのため必ずしも顧客の価値に結び付くわけではありません。
ベネフィットとの違いの具体例
では、ベネフィットとメリットの違いを具体例で比べてみましょう。
マーケティング総合支援企業「マクロミル」のリサーチサービスのメリットは以下になります。
- 最高品質のパネル
- 専任のサポートスタッフ
- 効率的なオペレーション
これらの特徴を見ても顧客が具体的にどんな恩恵があるのかわかりにくい印象です。そこでベネフィットをあげてみましょう。
「マクロミル」のリサーチのベネフィットは以下になります。
- 偏りのないデータで施策を検討できる
- 目的に沿った調査を行うことができる
- データ確認の手間を省き、有効にデータを活用することができる
ベネフィットをあげることで顧客にとっての具体的な効果についてわかります。
顧客はメリットの先のベネフィットを求めて商品やサービスを購入検討するということを忘れないようにしましょう。
ベネフィットの種類
ベネフィットは3種類に分類することができます。
機能的ベネフィット
商品やサービスの機能面を取り上げるベネフィットのこと。便利さや効率性などがあります。上の例であげたものは全て機能的ベネフィットにあたります。
例:「楽しい」「かっこいい」など
自己表現ベネフィット
商品やサービスによって可能になる自己実現を取り上げるベネフィットのこと。
顧客の人生や生活スタイルにまで影響をあたえるような効果を指します。
例:「昇進につながる」「自分の時間が増える」

マーケティング施策においてのベネフィットの考え方
ペルソナを明確にし、問題、欲求の抽出
商品・サービスを売り出していくためのベネフィットは、ターゲットユーザーごとに異なります。そのためまずペルソナを明確にしましょう。
ペルソナとはターゲットユーザーの具体的な人物像のことです。年齢、性別、居住地、職業、趣味、価値観などを具体的に決定し、その人が抱えている問題や欲求を考えます。
ペルソナが共感できるようなストーリーの作成
問題や欲求が明らかになったら、背景となっているストーリーを作成します。顧客が商品やサービスを使ってその問題を解決できることに気づいてもらうためのアプローチです。
ペルソナが問題・欲求を解決できるベネフィットの提示
顧客視点での恩恵があることを訴求できているか確認しましょう。主語が商品ではなく、ペルソナであることが大切です。

まとめ
マーケティングにおいてベネフィットを強調することはとても重要です。顧客に商品・サービスの見方を伝え魅力を高めることにつながります。メリットだけでなく、ベネフィットにも注目しましょう。そのためにも顧客や市場の分析は欠かせません。マクロミルのサービスを使ってマーケティング施策をより効果的に行ってみませんか?
株式会社マクロミルは、マーケティングリサーチとデジタルマーケティングリサーチを中心に、多様な社会・消費者ニーズを分析し、消費者インサイトを提供しています。マーケティングデータの提供に加えて、当社が提供するデータと顧客が保有するデータ等を融合させて、その利活用にともに取り組んでいます。アンケート実施の際には、ぜひご利用ください。
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