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CSポートフォリオ分析

CSポートフォリオ分析とは、特定の商品やサービスにおける「項目ごとの満足度」と「全体への満足度の影響度」を測り、4象限にプロットすることで、改善項目や強みを理解する手法です。

■ 分析の概要

CSポートフォリオ分析の概要

特定の商品のサービスにおける満足度から、改善項目や強みを把握する手法です。
「項目ごとの満足度」と「全体への満足度への影響度」を測り、4象限にプロットすることにより、改善項目や強みを視覚的に読み取ることができます。

アウトプット

右上(ピンク)にプロット:影響度も満足度も高い、「強み」といえる項目
右下(水色)にプロット:項目満足度が低く影響度の高い重要改善項目

活用シーン

商品・サービスの顧客満足度調査や、社員満足度調査に利用できます。また時系列でどの象限に移動したかを追えるので、経年比較など定点で行う調査にも向いています。

■ 調査の実施

項目ごとの満足度と総合満足度をスケールで質問します。

項目を考える際、総合満足度を構成する要素が網羅されるようにしてください。また、項目は小分類・大分類などが混じると解釈がしづらくなりますので、階層や分類などには分けず項目を作成してください。
なお、5スケール以外でも分析できますが、項目満足度と総合満足度が同じスケール数である必要があります。2問に分けて聴取することも、1問にまとめて聴取することもできます。

調査票例

2問に分けて聴取する場合

1問で聴取する場合

■ QuickCrossでCSポートフォリオ分析を行う

調査で取得したデータを使用し、QuickCrossでCSポートフォリオ分析を行います。

[メニュー画面]→[多変量解析]→分析処理で[CSポートフォリオ分析]を選択し、[設定]を押します。

アイテム一覧より「総合満足度」の設問を選択し、[>]で【横軸:総合評価アイテム】へ移動させ、「項目ごとの満足度」の設問を選択し【縦軸:個別評価アイテム】に移動させます。

横軸(総合評価アイテム)・縦軸(個別評価アイテム)の選択肢のうち、分析に使用する「満足」を示す選択肢を選択し、右の枠(TOP満足アイテムまとめ)に移動させます。
※分析に使用する「満足」はTOP1かTOP2が一般的です。

縦軸・横軸の設定が完了したら[実行]を押します。

■ アウトプット

CSポートフォリオ分析の実行後、「項目満足度」と「総合満足度への影響度」のマップがExcel形式で出力されます。影響度が高く、項目満足度の低い右下の象限に入る項目が、至急改善項目と解釈することができます。

マップ

マップの解釈

縦軸:項目ごとの満足度(=指定した選択肢の比率)
横軸:総合満足度への影響度(=総合満足度との相関)

■ FAQ

マップを4つに分けている濃い線の基準は何ですか?
項目ごとのスコアの平均値です。
選択肢から「満足」を選択しますが、TOP1とTOP2どちらが良いのですか?
スコアによって使い分けます。項目間でTOP2の割合がほとんど同じような場合は、TOP2で分析すると差が出にくくなってしまいますので、TOP1が適しています。
ベースの違う項目があるとどうなりますか?
総合満足度の項目のベースに合わせて、各項目の満足度比率・相関が算出されます。ベースの少ない項目は、満足度・相関ともに低く算出されてしまいますので、できるだけ全サンプルに回答させましょう。
経年比較する際、新たな分析項目を追加しても大丈夫ですか?
横軸にしている影響度は相対比較による結果ですので、項目が増減すれば各項目への値が変化します。経年比較する際は項目を変えないようにしましょう。

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