東京 終了

マクロミル×バイドゥ(Baidu Japan)共催セミナー
中国市場を理解する:社会背景からマーケティング実務の実例まで


開催概要

主催 株式会社マクロミル
共催 バイドゥ株式会社(Baidu Japan)
日時・場所 2019年11月26日(火)東京/28日(木)大阪開催開催
コンテンツ 第1部 中国市場について
第2部 中国におけるプロモーション
第3部 パネルディスカッション、Q&A

開催レポート

2019年11月26日(火)東京、28日(木)大阪で、株式会社マクロミルはバイドゥ株式会社(Baidu Japan)と共同で「中国市場を理解する:社会背景からマーケティング実務の実例まで」を開催しました。

本セミナーは3部構成で、中国の学識者が語る中国人の価値観や中国における実際の調査事例を紹介しながら、調査とプロモーションの視点から中国マーケティングの重要性・留意点をお伝えしました。

普段なかなか聞くことができない、中国の大手IT系企業3社BATの1社であり、中国の検索市場において第1位のシェアを有するバイドゥ様のお話や、中国にオフィスがあり実際に現地で調査業務に携わっているマクロミルチャイナのスタッフの事例紹介は、聴講者にとって非常に興味深く、熱心に耳を傾けていました。


第1部(前半):中国の学識者が語る中国人の価値観

株式会社マクロミル 海外事業開発ディレクター/マクロミルチャイナ 董事 北島 尚


マクロミルがグローバルで提携している有識者調査のパートナーのサポートのもと行った、中国における生活者の価値観とライフスタイルに関する体系的な調査・研究の結果をご紹介。 調査・研究の中では、中国の大学の社会学者、経済学者等の意見を通じ、社会背景を反映した世代定義として、近年の第1世代 50后(1950~59年)、第2世代 60后・70后(1960~79年)第3世代 千禧一代(中国版ミレニアル世代 1980~1994年)、第4世代 95后(1995年以降)での世代定義を提案。

各世代の価値観変化に影響を与えた、社会的・文化的・経済的・技術的要因を研究することで、調査結果をどのように解釈するかの基本的な考え方を提示。また、価値観の変化が購買行動に与える影響に関して解説しました。


第1部(後半):調査実例からの気づき

マクロミルチャイナ 営業本部・マネージャー 長谷川 恵介/市場調査本部・副経理 田 蘊川


マーケティングコミュニケ―ションの基本である「誰に」「何を」「どのように」の中でも、特に「誰に」と「何を」の部分の理解が重要とされています。 調査結果の読み解きが難しいといわれる中国調査において、「誰に」と「何を」を理解する際の解釈の注意点をお伝えしました。

【1】日本ほどデータが綺麗に揃わないという環境だということを理解し、様々な角度からデータを取得する必要性に加え、

【2】変化のスピードについていくための調査設計、

【3】ポジティブに捉えやすい特徴を踏まえた受容度の読み解き方、

【4】日本人の感覚のままで設計しないことなどについてお話ししました。


第2部(前半):中国インターネット事情と最新トレンド

バイドゥ株式会社 国際事業部 アカウントエグゼクティブ 張 宇馳 氏


■訪日中国人カスタマージャーニー

  • 中国人消費者に対するインバウンド、越境ECのビジネスに注目が集まっています。越境ECにおける日本製品購入金額は、1兆5,345億円、ユーザー規模は約8,800万人(2018年)です。訪日中国旅行客の消費金額は 1兆5,450億円で、約838万人が訪日している(2018年)。今後、更なる市場拡大が予測されます。
  • 中国のインターネット人口は約8.3億人で、ネット普及率は約60%。毎年5,000万人のペースでネット人口は拡大しています。なかでも10代、20代、30代が中国インターネットのメインプレーヤーで普及率は85%を超えています。

第2部(後半):中国向けプロモーションの留意点

バイドゥ株式会社 国際事業部 マネージャー 國井 雅史 氏


■中国独自のインターネットサービス

中国人消費者をターゲットにした、インバウンド、越境ECのマーケティング施策では、中国語WEBページを作成し、インターネットでプロモーションするのが一般的です。
しかし、中国向けのプロモーションで多くの企業が陥りやすい盲点の一つに、日本で作成した中国語サイトを中国で閲覧する際に、30秒、或いは1分以上開かないという事象があります。その理由は、中国では独自のインターネットサービスが発展しており、日本、及びグローバルで利用されているネットサービスが利用できないからです。Google、YouTube、facebook、Instagram、Twitter、LINE、Amazonなどが代表的な例です。
そのため、プロモーションを開始する前に、必ず中国で正常に表示できているか確認が必要です。

第3部:パネルディスカッション

バイドゥ様×マクロミル


パネルディスカッションでは
1)世代間の意識の違いと調査・プロモーションへの応用
2)中国におけるデータ×インサイト、DMPのトレンドと実例に基づく課題
といった二つのテーマについて意見交換を行いました。
中国では、世代によって考え方や価値観は大きく異なるため、それぞれの世代の価値観に合わせた適切なプロモーション施策を企画・実施することが重要です。
また、中国市場および消費環境の変化は著しく、ビックデータの解析技術も進化しているため、中国消費者のインサイトを理解するためのデータの読み取りは益々重要になってきている。
という話が挙がりました。

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