東京 終了
主催 | 株式会社マクロミル |
日時・場所 | 2013年4月23日 東京開催 |
コンテンツ | 【講演1】 ミャンマーのビジネス・市場の環境 (MMRD 日本支店代表 岩城良生氏) 【講演2】インターネット調査と従来型調査 回答傾向の違い ~多国間調査(日米中印4カ国)の場合~ (株式会社マクロミル グローバルリサーチ部 尾原亮子) |
2013月4月23日、株式会社マクロミルは品川本社にて「第8回 グローバルセミナー アジア最後のフロンティア市場ミャンマー ~日系企業がおさえておくべきビジネス・市場環境の魅力とハードル~」を開催しました。
本セミナーでは、「アジア最後のフロンティア」といわれ、東南アジア諸国の中でいま最も注目を集めている国の一つミャンマーを取り上げました。
ミャンマーは、6,200万人の人口、良質安価な労働力、巨大市場中国やインドに接しているなど物流拠点としての利便性の高さなど魅力的な条件を持つ国です。政権交代後に民主化が進み、外国企業の進出環境が整ってきたことで急速に企業進出が加速し、目覚ましい経済成長を続けています。
今回はそのような注目国ミャンマーのビジネス環境や消費動向について、長年現地への企業進出をサポートしてきたミャンマー・マーケティング・リサーチ・デベロップメント(MMRD)日本支店代表の岩城良生氏をお招きして、現地の最新事情について講演いただきました。
このように、さまざまな角度からミャンマー市場の魅力を浮き彫りにされましたが、一方で次のような課題もあるといいます。
・不十分で不安定なインフラ
・熟練労働者の不足、管理職の不足
・複雑な官僚主義と不透明な規制
・政治的腐敗や官職をめぐる縁故主義
・適切なビジネスパートナー選定の困難さ
また、終盤では、首都ヤンゴンのショッピングセンターなど、最新の商業施設の様子や各国ブランドの進出状況などについてお話いただきました。ミャンマーでも最近では、携帯電話や家電、自動車などの各分野において、「SUMSUNG」などの韓国企業の強さが目立っているようです。
講演全体を通して、ミャンマーの主要都市に24の拠点を持ち、多数のナショナルブランドとの取引実績も豊富な大手調査会社MMRDならではの知見の広さを感じました。
第二部では、マクロミル グローバルリサーチ部の尾原亮子より、多国間調査(日米中印4カ国)の場合の、インターネット調査と従来型調査の回答傾向の違いについて講演いたしました。
聴取する設問と比較対象の従来型調査の結果データはWVS(世界価値観調査)で公開されているものを採用しました(WVSで行われている調査の結果及び調査票は全てインターネット上で自由に閲覧出来るように公開されています)。
WVSは、1981年以来、世界の異なる国の人々の社会文化的、道徳的、宗教的、政治的価値観を調査し、比較・分析するために社会科学者により行われているグローバルプロジェクトです。 現在はミシガン大学のロナルド・イングルハート教授を中心に執り行われている訪問面接法によるアンケート調査で、世界97か国の一般の人々に対して定量的に実施されています。
今回の講演では、日米中印4カ国で行った調査において、インターネット調査と従来型調査の回答結果は、聞き方によっては大きな差異が出ないものの、以下の点においては顕著な差が見られるケース、注意を要する場合があるということをご説明しました。
・尺度水準が大きくなると、比較対象データとの差異が大きくなる
・どの国でも、インターネット調査ではボリュームが大きいマトリクス設問で調査回答態度が劣化する傾向がある
・民族性による回答傾向の違いが明らかに存在している
参加者のアンケートでは、上記のような留意点について、非常に参考になるという声を多数いただきました。今回は速報レポートの結果をもとにお伝えしましたが、詳細レポートも間もなく完成予定です。参加者の方、ご希望の方にはこちらの詳細レポートをご案内いたしますので、ご興味がある方はぜひお気軽にお問合せください(※)。
※下記の資料請求フォームから「第8回グローバルセミナー 講演資料希望」と記載のうえお申し込みください。
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