マクロミルのデジタル広告事業に、クリエイティブ制作ソリューション 「Macromill Ads Creative」が登場。本日よりβ版の提供を開始
(コード番号:3978 東証一部)
株式会社マクロミル(本社:東京都港区、代表執行役社長 グローバルCEO:佐々木徹 以下、当社)は、当社が開始したデジタル広告事業『Macromill Ads(マクロミル アズ)』において、新たに広告クリエイティブの制作を行うソリューション「Macromill Ads Creative」(β版)を開発し、その提供を開始します。本ソリューションの提供により、プランニング、クリエイティブ制作、広告配信、効果測定に至るまで、顧客企業のマーケティングにおける広告・宣伝領域のPDCAの全行程をワンストップで支援することが可能になります。
<Macromill Adsの提供ソリューション>
■ 開発背景
消費行動の多様化・デジタルシフトが急加速する中で、商品の購入前にキュレーション化されたメディアやSNSを通じて情報収集を行うことが一般化し、消費者は従来と比べて、自身に最適化された情報のみを受け取る傾向が強まっています。また、各広告配信プラットフォームが提供する運用型広告では、数多くの広告クリエイティブを試しながらよりパフォーマンスの高い広告配信を行うことができますが、一方で大量の広告クリエイティブが必要となるため、広告効果を維持するには、クリエイティブ制作や広告運用のスキルが求められます。
こうした背景から当社は、消費者が製品やサービスに対して感じる価値(消費価値)に着目し、消費行動の先行研究と蓄積した消費者分析のナレッジにより、個々人の価値観を推定する独自の消費価値フレームワーク「Consumer Motivation Index(以下 CMI)※」を開発しました。この「CMI」の分析結果から、ターゲットの消費価値を刺激し興味を惹くコミュニケーション要素を導き出すことで、広告クリエイティブの制作をサポートする「Macromill Ads Creative」を提供します。「Macromill Ads Creative」では、表現コンセプトや表現戦術といった、広告クリエイティブにおいて最も重要とされる「何を伝えるべきか」という訴求軸の改善を図ることができます。
※特許出願予定
■ 「Consumer Motivation Index」概要
当社が独自に開発した「CMI」は、普遍的な消費価値観を類型化し、11種類の消費価値から、ターゲットとなる消費者がどの価値を重視しているか判定することができます。
このフレームワークによって、製品やサービスに対して個々に感じる価値の評価特性を導き出し、ターゲットが重視する価値観に基づき広告クリエイティブの制作を行います。広告クリエイティブにおける情報の伝達効率を高め、広告効果の最大化を図ることができ、さらに経験則ではなくフレームワークの結果に基づいた科学的アプローチにより、マーケティング戦略の再現性を高めることもできます。
<消費価値別による広告訴求イメージ>
■ 実証実験結果
「CMI」から導き出した消費価値に応じて制作した広告クリエイティブの有効性を確認すべく、(A)効率的価値訴求と、(B)経済的価値訴求のバナー広告接触者の消費価値スコアを判定し、消費価値のスコアとクリック率の相関を検証しました。(A)の広告クリエイティブでは、効率的価値を重視する消費者は、重視しない人と比較しクリック率が3.28倍に向上、(B)の広告クリエイティブでは、経済的価値を重視する消費者は、重視しない人に比較しクリック率が 6.67倍に向上し、本ソリューションの有用性を確認することができました。
<消費価値とクリック率の相関>
●(A)効率的価値を訴求したバナー
●(B)経済的価値を訴求したバナー
マクロミルは、顧客企業のリサーチ課題に留まらず、より上流からマーケティング課題全体の解決を支援するため、「総合マーケティング支援企業」へと事業モデルの変革を進めています。今後も、当社が保有する消費者パネルから得られる様々なデータを活用した革新的なサービスを提供し、マーケティングビジネス領域全体にイノベーションを拡げることを目指します。
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以 上