日本消費者行動研究学会「第64回消費者行動研究コンファレンス」において、当社と二松学舎大学の共同研究による成果を発表しました。

2022年5月14日に、日本消費者行動研究学会主催の「第64回消費者行動研究コンファレンス」における『特集論文セッション:環境変化に対応する消費者行動研究の新領野』にて、当社のシニアグローバルプランナー・リサーチャーの熊谷信司と、二松学舎大学 准教授の小具龍史氏が登壇しました。

当社と二松学舎大学が共同研究を行ってまとめた論文『COVID-19の影響を考慮した新しい消費者セグメンテーションに関する探索的研究-日本・韓国・台湾の国際比較調査結果から-』が特集論文の審査(査読)を通過し、本コンファレンスにおいて口頭発表を行いました。

発表概要

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のまん延により、社会全体が影響を受け、企業行動や消費者行動には劇的な変化がもたらされています。本研究では、この新型コロナの影響の中で、消費者行動の変化に対応した新しい消費者セグメンテーションを試みると同時に、この消費者セグメンテーションを用いて消費財分類(耐久財・非耐久財・サービス)ごとのブランド選択志向性に関する探索を行いました。また、国際比較の観点から、この傾向が他の東アジア地域(韓国・台湾)と共通性を持つのかについても比較・分析を行いました。

発表者

熊谷信司

株式会社マクロミル シニアグローバルプランナー・リサーチャー 熊谷信司

国内外における多くの調査現場での経験・知見をもとに、現在はグローバル調査の知見創出やプランニング業務、また産学連携での教育・研究の取り組みや、マーケティング関連媒体での寄稿や情報発信など、多岐に活動。『社会と調査』(一般社団法人社会調査協会)編集委員。専門社会調査士。

熊谷信司によるコラム グローバル調査で注意したいポイント

海外でのマーケティングリサーチに携わる熊谷信司が、調査の際に注意すべきポイントを具体例を交えながらわかりやすく解説しています。 https://note.com/macromill/m/me01543616296 

小具龍史氏

二松学舎大学 国際政治経済学部国際経営学科 准教授 小具龍史氏

博士(経営学)。専門社会調査士。国内メガバンク系シンクタンク(現みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社)を経て現職。専門は新製品開発、消費者行動論、マーケティング論。民間企業の新規事業開発支援、マーケティング戦略策定等のコンサルティング、官公庁の調査研究事業を推進。経済団体や民間企業での講演・研修講師、著書・論文等多数。企業の経営顧問・アドバイザー等も務める。

当社と二松学舎大学は、2019年から産学連携を開始しており、連携講座の開催とインターンシップ派遣に取り組むほか、共同研究を進めています。今回の学会発表はこの共同研究による成果の一つです。
連携講座においては、企業の実際のマーケティング課題に対して学生が調査設計・分析を行い、課題解決施策を立案しており、実務レベルのマーケティングを学ぶ機会を創出し、新たな人材の育成に貢献しています。

以 上

関連リンク

二松学舎大学との取り組みは、マクロミルの社内報「ミルコミ」でもご紹介しています。

ミルコミ Vol.166 | 産学連携 二松学舎大学「求められる人材を供給する育成モデルを追求したい」