大規模基幹システムのクラウド移行

Project Report 02

マーケティングリサーチ基幹システムのクラウド化プロジェクト

プロジェクト概要

マクロミルのマーケティングリサーチ基幹システムは、リサーチ業務フローに沿って構築された、マクロミル独自のシステム。
アンケートを作成・配信するだけでなく、データを集計してクライアント企業様へ納品まで機能化、データの品質観点でも様々な工夫が施された仕様でマクロミルの事業を大きく支えている。

一方で、この基幹業システムはオンプレ環境で構築されており、

  • WEBサーバの増強に時間とコストがかかる
  • 5年毎のハードウェアEOLの対応とコスト
  • WEBサーバの増強で帯域コストが増加

の3つの課題に悩まされていた。ビジネス戦略上求められる改善や新規開発をスピーディに進めていくためにもまずはこれらの課題を解決する1案としてクラウド化プロジェクトがスタートした。

まずはストレートコンバージョン、インフラ移行で課題解決。ビジネス戦略実現を加速する、ITアーキテクチャーに変革させていく。

エンジニアの業務

オンプレ環境で構築されてた基幹システムは、初期リリースから複雑な追加開発を行ってきており、全てのシステムをクラウドネイティブな状態にかなりの時間を要するため、まずは短期集中、ストレートコンバージョンし、移行後にクラウドネイティブな構成に変えていく方法を選択。

ただ、ストレートコンバージョンの移行も決して楽ではなく、設計段階でオンプレ環境と同等の品質をどうやって担保するかという課題に直面。単に、基幹システム単体の品質やコスト、スケジュールといった狭い視点でなく、マクロミルのエンジニアには、クラウドエンジニアとしての深い知識と知見、経験がベースにありながら方針検討、最適な判断をしていくために、マクロミルサービス全体への影響度、ビジネスユーザーの業務フロー、運用面への配慮など、ビジネス視点を持っていることが必須要件。

本プロジェクトではある意味これらエンジニアのスキルや姿勢が試されることとなったが、様々な課題を乗り越え無事まず1歩めの移行を成功させることができた。そしてオンプレ環境であったWEBサーバの増強に時間とコストがかかる課題が、AMIから短時間で起動でき構築費用を抑えることができ、5年毎の機器EOL対応から解放され、帯域確保によるコスト増加も解決。

今後は、さらにサーバレス化、マイクロサービス化などクラウドネイティブ構成へ変化させていく。そのためには、プロジェクトチーム全体としてクラウド技術の知識と経験を深めていくこと、そしてビジネス戦略や課題を把握しそれらを実現、解決していくために最適な構成、アプリケーションは何なのか突き詰めていくことが重要。システム運用面でもさらなる効率化も実現可能だと思っている。

完成されたものでなく、アーキテクチャー課題やビジネス戦略実現のためにどう自分たちの技術力バージョンアップさせ、駆使し、期待に応えていくか。このチャレンジができる環境がクラウドエンジニアの真の成長につながると思っている。

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