モニタの品質管理ポリシー

マクロミルは下記の品質管理ポリシーに基づき、最高品質のデータ提供を継続してまいります。

  • はじめに
  • モニタ品質管理
  • データ品質管理
  • 情報セキュリティ管理

マクロミルの品質管理について

『信頼できる』業界最高品質のデータ提供を目指します

マクロミルは、下記のモニタポリシーに基づき、高品質なモニタ構築・運営・管理に取り組んでいます。

今やインターネットリサーチは日本で最も代表的な調査手法として、様々な企業で活用されるようになりました。インターネットリサーチの大きな特徴である高品質・低コスト・提供スピードが、企業の迅速なマーケティングの意思決定を可能としたためです。

インターネットリサーチが誕生した当初、調査モニタにおける代表性・不正登録への対応・従来調査手法とのデータ比較といった課題が指摘されましたが、調査業界全体が品質管理への取り組み、および適切な利用法の理解促進を積極的に行ってきたことで、今日では最も代表的な調査手法として信頼されるに至りました。

マクロミルでは、特に「信頼できるデータの提供」を重視しています。品質管理の専任チームを組織して常に品質に気を配ることはもちろん、テクノロジーを活用した不正回答の排除、専門的な研究結果を活かした新しい品質管理手法の構築など、高品質を担保するために様々な取り組みを実施しています。

また昨今では情報漏洩が大きな問題になっています。マクロミルはお客さまからお預かりしている情報をしっかりとお守りすることも品質の一部だと考えているため、情報セキュリティの強化にも積極的に取り組んでいます。

『時代に対応した』最適な品質管理方法を追求し続けます

ICTの急速な進化とスマートフォンの普及によって、多くの人々のライフスタイル、ワークスタイル、価値観は大きく変化しており、今後もこの変化は加速していくことでしょう。こうした変化はアンケート回答者の回答環境・回答態度にも影響を及ぼし、結果として回答精度にも大きな影響を与えます。これらはすなわち、従来と同じ方法で品質管理を続けることは品質低下につながることを意味します。

マクロミルは目まぐるしく変化する時代に対応した、最適な品質管理方法を追求し、安定したデータ提供を実現してまいります。

マクロミルの品質管理体制

マクロミルは、「モニタ品質管理」 「データ品質管理」 「情報セキュリティ管理」の観点それぞれにおいて、厳格な品質管理体制を構築することで、お客さまに満足していただけるデータ提供はもちろん、お客さまに『信頼』していただけるデータ提供に努めています。

マクロミルの品質管理体制

マクロミルモニタの品質基準

純粋なリサーチ専用モニタであること

マクロミルでは、モニタを純粋なリサーチ専用モニタとして管理しています。販売促進目的のダイレクトメール配信や広告提示は一切行っていません。

※なお、モニタ管理の観点から、政治・宗教など、デリケートな内容に関する調査についてはお受けできない場合があります。

マーケティングリサーチ業界の綱領遵守
マクロミルモニタの品質管理に関しては、マーケティングリサーチ業界の国際行動規範であるESOMAR(ヨーロッパ世論・市場調査協会)の「ICC/ESOMAR国際綱領」および一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会の「マーケティング・リサーチ綱領」を遵守しています。

正しい調査回答ができるモニタであること

マクロミルの公表する「有効モニタ数」は、正しく調査を依頼することが可能なモニタの数です。マクロミルでは、下記のようなモニタは「有効モニタ数」に含めていません。

有効モニタに含めていないモニタ
・正しくアンケート依頼のメールが届かない、登録メールアドレスが不正なモニタ
・著しく矛盾した回答・不正回答が見受けられたモニタ
・長期間、アンケート回答のないモニタ
・不正登録(重複・虚偽)であると判断したモニタ
・その他の理由でマクロミルが調査モニタとして不適切であると判断したモニタ

モニタ品質管理サイクル

高品質を維持する取り組み

モニタ獲得・モニタ登録時の品質管理

モニタ獲得時は、全国のインターネットユーザーを代表するパネルとなるようバランスに配慮し、計画的なモニタ獲得を実施しています。また、不正な登録を除外する機能をシステムに実装しています。

属性を意識したモニタ獲得
性別・年代・職業など、特定の属性に偏らないモニタ獲得に努めています。
属性を意識したモニタ獲得
マルチデバイス時代に合わせたモニタ獲得
パソコン利用者だけではなく、スマートフォン・タブレット利用者獲得のため、SNSやニュースアプリなど様々なメディアへの広告出稿を行うことで、最新のネットユーザーの代表性を担保しています。
重複登録の禁止
モニタ登録時の重複を防止するため、以下のような登録を禁止する機能をシステムに実装しています。

 (1)同一メールアドレスでの登録
 (2)メールアドレス以外の、いくつかの入力情報が重複している登録

上記の(1)または(2)に当てはまる場合、同一人物と見なし、登録を受け付けません。
登録時のメール到達確認
架空のメールアドレスによる登録を防止するため、登録完了前にメールアドレスの到達確認を行う機能をシステムに実装しています。

モニタ登録後の品質管理

モニタ登録後は、モニタ品質管理の専任担当者が様々なチェックを実施し、登録情報や回答態度に問題があると判断されたモニタについては、会員資格を停止し、調査依頼メールの配信対象から除外しています。

不正登録情報の一次チェック[週1回]
新規登録モニタの登録情報をチェックしています。登録情報が不正な内容の場合、不正登録と見なし、会員資格を停止しています。
不正登録情報の二次チェック[月1回]
全モニタの登録情報をチェックしています。登録情報がいくつかの重複条件を満たす場合、なりすまし登録と見なし、会員資格を停止しています。
非アクティブチェック[月1回]
一定期間以上、アンケート回答がまったくなかったモニタについては、アンケート回答意思がないものと見なし、会員資格を停止しています。
トラップ調査による不正回答者の発見と対処[年2回]
不正回答者の特定を目的とした「トラップ調査」を実施しています。トラップ調査では、随所にトラップを配した調査を複数実施し、同一調査票内の矛盾した回答、および複数調査間にまたがる矛盾した回答を検出。不正回答の度合によって「エラーポイント」を算出し、一定基準以上のモニタに対し、有効モニタから除外する措置を取っています。
強制的な属性情報の更新[年1回]
全モニタに対して「登録情報の強制更新」を行うことで属性情報を年に1回更新しています。これにより、モニタは登録情報の変更の有無にかかわらず、登録情報を確認・更新しなければ調査に参加することができません。
不正なアンケート回答の検知[常時]
一定期間内に複数回、矛盾する回答・不真面目な回答が認められた場合、そのモニタに対し、有効モニタから自動的に除外する措置を取っています。

安定供給を維持する取り組み

マルチデバイス時代のユーザー対策

パソコンだけではなく、スマートフォン・タブレットからアンケート参加するモニタが年々増えており、特に若年層においてはその傾向が顕著です。モニタがパソコンからでもスマートフォンからでも同一URLでアンケート回答できる調査画面を構築したり、回答アプリを開発してアプリ経由でアンケート回答できるようにするなど、マルチデバイスに対応した環境構築を進めています。

モニタとのエンゲージメント強化

アンケートに継続的に回答してもらえるよう、感謝メールや誕生日メッセージの送信、アンケートキャンペーン、マクロミルオリジナルのキャラクター「アンケー党」のグッズ製作など、モニタとのエンゲージメントを強化するようなコミュニケーション施策を積極的に推進しています。

提携モニタの活用

提携先企業のモニタを利用することで、出現率の低い対象者の確保や大規模なサンプル回収が可能になります。提携モニタを利用する場合には、同一モニタへのアンケート依頼が配信されないようシステムで制御し、回答データの品質向上を図っています。

日本国内パネル 約3,600万人
連携時のシステムによる重複チェック
マクロミルモニタと提携企業のモニタを併用する場合は、システムによる自動チェックで、重複登録者を除いてアンケートを配信する仕組みを採用しています。
回答時のシステムによる自動チェック
マクロミルモニタと提携モニタの両方に登録し、かつシステムによる重複チェックでも検知できなかったモニタからの二重回答を未然に防ぐため、アンケートに回答してもらう時にモニタのcookie情報を識別し、同一端末で同じアンケートに2度以上回答できないよう制御する仕組みを採用しています。

データ品質基準

市場反映性が高いデータであること

マクロミルでは、調査結果に偏りがなく、市場反映性が高い、すなわち代表性に富んだデータを提供することにこだわり続けます。そのために以下のような取り組みを継続的に行っています。

代表性のあるデータ品質を目指した研究
モニタの特性把握、属性傾向の把握
他の調査手法とのデータ傾向の把握
回答デバイスによるデータ傾向の把握
適切な調査ボリューム、調査設計の策定、啓蒙活動
マクロミルモニタのライフスタイル調査
モニタの特性を把握するため「マクロミルモニタのライフスタイル調査」を実施し、その全体像をレポートにまとめています。ネットリサーチでより良い調査結果を得るためには、事前にネットリサーチモニタの特性を理解していただくことが重要と考えています。この調査レポートでは、訪問調査など他のリサーチ手法による調査結果との比較を行っていて、ネットリサーチモニタの特性を十分に把握することができます。

正しく回答されたデータであること

マクロミルでは、お客さまのマーケティング意思決定をサポートする高品質なデータをお届けするために、運用の各プロセスのチェック体制を確立し、各プロセスのチェックをクリアした高品質のデータのみ納品します。

データ品質管理サイクル

徹底した工程管理

実査前の確認工程

1.調査票のチェック
実査開始前の画面作成プロセスでは、お客さまからご依頼いただいた全ての調査に対して、RD(リサーチディレクター)が「回答負荷」と「回答精度」の観点から調査票のチェックとご提案を行ったうえで実査を開始しています。

【チェックの視点】
1. 回答形式は適切か
2. 解釈に個人差が出ないか
3. 選択肢に過不足がないか
4. 1つの質問に2つ以上の論点が含まれていないか
5. 回答指示は十分か
6. わかりにくい業界用語・専門用語が含まれていないか
7. 事前調査で、本調査の対象条件が推測しやすくなっていないか
2.作成した調査画面・ロジック設定のチェック
RDが作成したアンケート画面は、第三者の専任チェック担当者が依頼された調査票に基づいて、忠実にアンケート画面に反映されているか、回答を進めるに当たって矛盾した回答を行うことはないかのチェックを行います。
実査前に複数のチェックを行うことで、人的なミスを軽減するとともにデータ品質確保を図っています。
3.適切な配信数、回収数のチェック
アンケートの配信数は、24時間で目標回収数に達するように適切な配信設定を行っています。24時間以上の実査期間を設け、早期回答者比率の減少、職業・回答者のライフスタイルによるバイアスを軽減することでデータ品質向上を図っています。

納品前の確認工程

4.データ回収
※品質を高めるシステム機能参照
5.集計データのチェック
回収したアンケートデータが適切に回答されたデータかどうかを確認するために、豊富な調査実績で培った独自のチェックシートを活用して集計の専門スタッフがデータチェックを行います。これにより、納品データ品質の維持・向上を図っています。

【チェックの視点】
1. 調査条件(割付、回収サンプル数、集計対象)に合致したデータか
2. 調査票内の不整合箇所はないか
3. ウェイトバックは適切か
4. 別調査のデータ統合時の不整合はないか
5. 集計結果のデータに不整合はないか
6.作成レポートのチェック
作成したレポートが納品に値する完成度に達しているか、作成者および第三者の専任担当者によるチェックを行い、最終的にお客さまに納品しています。

【チェックの視点】
1. グラフや数表のスコアは正しいか
2. 補足・注釈は正しいか
3. 内容とデータの整合性はあるか
4. フォント・色味やレイアウトに統一性があるか
5. コメントは調査目的との整合性があるか

品質を高めるシステム機能

回答精度を高める機能

マクロミルのネットリサーチシステムは、様々な調査画面を制御する機能を有しています。また、定期的なバージョンアップによってこれらの機能を強化し、回答精度向上に努めています。

調査画面の制御機能
必須回答機能
回答者が質問に答えていない場合にエラーを表示し、必ず回答してもらう機能です。

ポップアップ閲覧必須機能
調査票内で商品画像など別画面をポップアップ表示させる時、ボタンをクリックしないまま回答を進めようとした場合にエラーを表示する機能です。

セレクト条件(回答者限定)機能
回答者を限定したい質問に設定すると、指定条件に該当しない回答者には、質問自体が表示されなくなる機能です。

パイピング機能
前の質問で選択された選択肢だけを次の質問に表示する機能です。

排他矛盾チェック機能
複数回答の質問で、他の選択肢と同時に選択すると矛盾した回答となる選択肢(「当てはまるものはない」など)がある場合にエラー表示できる機能です。

選択肢ランダマイズ/質問ランダマイズ
選択肢や質問の順番を回答者ごとにランダムに入れ替え提示する機能です。これにより精度の高い回答結果が得られます。

納品データ精度を高める機能

NGワード登録による不正回答の除外機能
自由回答において事前に登録したNGワード(例:あああ、aaaなど)の回答があった場合、集計データとして利用しないシステム機能を有しています。
回答内容における集計対象除外機能
事前調査(スクリーニング調査)と本調査の間で明らかに矛盾している回答があった場合、あるいは不真面目な回答態度が見受けられた場合、集計データとして利用しないシステム機能を有しています。
回答時間における集計対象除外機能(※特許取得)
マクロミル独自に開発した短時間回答者を削除するシステム機能を有しています。一般的な短時間回答削除方法が抱えていた問題を軽減し、最適な短時間回答者(3%)を抽出、削除することで、より正確で質の高い調査データをご提供しています。 (特許登録日:2011年8月5日 特許番号:第4795496号)

品質向上を目指す研究活動

マルチデバイス時代における適正な調査設計

マルチデバイス時代のインターネットリサーチ設計ポリシー

スマートフォンの普及により、モニタのアンケート回答デバイスも変化しており、調査ボリューム・マトリクス設問の項目数や選択肢数・画面自体の視認性など、スマートフォンでの回答を考慮し、回答者視点で設計いただくことが重要です。

調査ボリュームが大きすぎたり、視認性が悪い設計の影響として、回答の途中離脱や拒否数の増加、調査自体への反応率が下がるなどの品質低下が懸念されます。また、モニタの退会を招き、長期的にはインターネットリサーチの継続的なサービス提供に影響を与える可能性も生じます。

マクロミルでは、今後も継続的かつ有益な手段として、インターネットリサーチを活用いただけるよう以下の「マルチデバイス時代のインターネットリサーチ設計ポリシー」を作成しております。

インターネットリサーチ設計ポリシー
Ⅰ. 本調査の回答所要時間は「10分」以内
Ⅱ. 事前調査の回答所要時間は「5分」以内
Ⅲ. マトリクス設問の項目×選択肢は「10×10」以内
Ⅳ. SA/MAの選択肢は「30」以内
Ⅴ. 設問文の文字数は「50文字」以内

専門機関による調査研究

恒常的なネットリサーチの品質管理の研究
インターネットへの接続デバイスはパソコンからスマートフォンにシフトしつつあります。それに伴ってネットリサーチの回答デバイスもスマートフォンの比率が増えてきています。 これからもネットリサーチがマーケティングリサーチに必要なインフラストラクチャーとして存続し続けるために、回答しやすい調査票の設計方法や調査画面の見せ方を、常に客観的な立場から自社内でも研究を進めています。
最新テクノロジーを活用したリサーチ手法の創造
IoTの急速な進化とともに、パソコンなどの情報・通信機器だけでなく、様々な機器が通信機能を持つようになりつつあります。
これまではモニタの記憶に依存したアンケートで消費者の生活行動を把握していましたが、通信機器に自動的に記録された情報をマーケティングリサーチに活用する可能性を研究しています。 そして、消費者の意識と詳細な行動記録を組み合わせ、新たなマーケティングリサーチ手法を創出するための研究を行っています。

情報セキュリティ基準

安心して情報をお預けいただけること

マクロミルでは、お客さまからお預かりする機密情報を厳格に管理することは、マーケティングリサーチ企業として極めて重要な責務と考え、情報セキュリティ活動を推進する仕組みづくりや従業員への教育・研修など、「組織的対策」「人的対策」「物理的対策」「技術的対策」を主軸とした、情報セキュリティの強化に努めています。

情報セキュリティ基本方針
情報セキュリティ基本方針
マクロミルの「情報セキュリティポリシー」に従って、「情報セキュリティ規定」を定め、従業員が遵守すべき「情報セキュリティマニュアル」を制定しています。 環境変化や技術革新に適合した、継続的な情報セキュリティ強化に努めています。
情報セキュリティ基本方針
情報資産の管理

全工程において対策が実施されていること

マクロミルでは、情報セキュリティに関する法令、国が定める指針、その他規範を遵守するとともに、リサーチプロセスの全工程において対策を実施する管理体制を整備しています。情報セキュリティの対策および管理体制の、継続的な改善に努めます。

システムの情報漏洩対策

組織的・人的対策

情報セキュリティポリシー
マクロミルは、情報セキュリティに関する重要性を十分に認識し、情報漏洩のリスクに対して高いレベルの対策を講じることで、お客さまやお取引先などに信頼していただける品質の高いサービスの提供を行うことが事業戦略における重要な経営課題であると考えています。
マクロミルは、情報セキュリティの一層の強化を図るため、情報セキュリティに関する基本方針を定め、役員、従業員、その他関係者がこれを遵守するとともに、情報セキュリティに対する高い意識を継続して持つことで、適切な情報管理体制を維持、構築していくことに努めます。

マクロミルは、国際標準化機構の情報セキュリティマネジメントシステムに関する規格「ISO/IEC 27001:2022」について、認証取得しています。

プライバシーポリシーの策定
マクロミルモニタの個人情報保護に関しては、マーケティングリサーチ業界の国際行動規範であるESOMAR(ヨーロッパ世論・市場調査協会)の「ICC/ESOMAR国際綱領」および一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会の「マーケティング・リサーチ綱領」を遵守しています。
また、マクロミルでは、モニタの匿名性の確保、および個人情報の保管・管理について適切な処置を講じるとともに、「個人情報保護方針」を定め、適切かつ効果的に実践するために、個人情報保護マネジメントシステムを策定し、運用しています。詳しくは、マクロミルサイトの「プライバシーポリシー」をご覧ください。

株式会社マクロミル プライバシーポリシー
https://monitor.macromill.com/policy/privacy.html

物理的・技術的対策

リサーチシステム処理能力・堅牢性の強化
マクロミルが独自開発した、リサーチシステム【AIRs】(エアーズ)では、調査票の作成や回答受け付けなどのWebサービス、調査依頼メールの配信、集計の各処理に専用サーバーを設け、さらに、サーバーの多重化を行うことで高い処理効率と信頼性を実現しています。そのうえで定期的に性能を評価し、適切な補強を施すことで高い安定性を確保しています。なお、リサーチシステムは24時間監視を行い、障害時の対応を迅速に行える運営体制を取っています。
ファイアウォール・IDSによるセキュリティの確保
ファイアウォールの設置により、外部ネットワークからリサーチシステムのネットワーク環境への不正侵入を遮断し、データやプログラムの盗み見・改ざん・破壊などを未然に防いでいます。さらに、これを多層化することにより、より強固なセキュリティ環境を確立しています。また IDS(侵入検知システム)を導入し、システムへの攻撃を検知・分析することで 万が一の事故にも迅速に対応できる体制を整えています。
TLSによる通信の暗号化
お客さまのプライバシーや機密情報、およびモニタの個人情報や回答内容を保護するため、マクロミルではインターネット上の情報通信に関して第三者専門機関より承認を受けTLS(Transport Layer Security)と呼ばれる強固な特殊暗号通信技術を使用しています。
マクロミルのWebサイト上では、モニタが登録やアンケート回答、RDが調査票を作成する時など、暗号化されたセキュリティ環境で安全な情報の送受信を行っています。
セキュリティ専門会社によるセキュリティ検査の導入
外部のセキュリティ専門会社のコンサルティングを導入し、リサーチシステムおよびリサーチ運用業務におけるセキュリティレベルの診断を行っています。 第三者専門機関の視点からチェックを行い、セキュリティの脆弱性に対し必要な対策を施すことにより、セキュリティレベルの維持・向上に努めています。

モニタからの情報漏洩対策

組織的・人的対策

モニタへの守秘義務
調査内容の情報保護のため、マクロミルでは、モニタに対し調査内容(動画や画像の内容を含む)を第三者に口外する行為をモニタ規約により禁止しています。 毎回の調査依頼メールおよび調査画面の冒頭に注意事項として「調査内容の口外行為の禁止(ホームページや掲示板への書き込みを含む)」の徹底を促しています。
インタビュー時の本人確認・守秘義務同意
調査内容の情報保護のため、インタビュー調査や会場調査などを実施する場合、モニタに対して身分証明書を提示していただき、本人確認を行っています。また、インタビュー内容を口外しないよう、調査ごとに守秘義務に同意したモニタのみ調査に参加していただいています。
商品発送時の配送管理
試用品などの商品発送を伴う調査時には、お客さまのご要望に応じて、回収用伝票を同梱した状態での商品発送、商品の到着確認、伝票管理を行うことで、商品の紛失防止に取り組んでいます。

物理的・技術的対策

商品発送時の配送管理
調査内容の情報保護のため、調査票内において下記の技術的なセキュリティ対策を実施しています。
(1)本人認証を通じた調査対象者のみに調査票アクセスを制限
(2)予測しにくい調査票URLの生成
(3)調査票の表示回数制限
(4)調査票の内容コピー制御
   ・調査票内の質問文や選択肢などテキストコピーの禁止
   ・調査票内に提示された画像または動画のコピーおよび保存の禁止
(5)調査票内の画像に特定IDを埋め込み、流出元の追跡が可能なナンバリング機能
動画調査に関するセキュリティ対策
CM素材など、動画コンテンツを使用した調査サービス(CMMill)においては、調査票内の動画再生に、ストリーミング技術を利用しています。
動画データが視聴者のパソコンに残らないストリーミング技術を採用することで、動画素材の不正コピーなどの著作権保護に努めています。

(1)表示元のドメインチェックによる動画表示制限
マクロミルの調査票からの表示でなければ、動画を再生することはできません。万が一インターネット上の掲示板などに再生URLを貼り付けるなどの行為があった場合にも、調査票からの再生指示ではないため、動画を視聴することができません。
(2)動画の再生可能期間を制限
当該調査動画コンテンツの再生可能期間に制限をかけるセキュリティ対策を実施しています。

実務者からの情報漏洩対策

組織的・人的対策

全社員への情報管理教育
マクロミルは、情報セキュリティに関する重要性を十分に認識し、情報セキュリティポリシー、情報セキュリティ規定を定めています。
さらに、日々の業務の中で情報を適切に取り扱い、情報セキュリティ確保を実践できるよう、「個人情報保護」を中心に、知的財産の重要性や権利侵害リスクとその予防に関する項目も含めた研修や定期的なeラーニング教育を、役員、従業員、その他関係者に対して実施し、情報セキュリティの知識およびモラルの向上に継続的に取り組んでいます。また、情報セキュリティに関する資料は、社内のイントラネット上に掲載されていて、従業員がいつでも閲覧できる環境となっています。
個人情報を含む調査結果納品方法
マクロミルでは、オープン型調査など調査結果に個人情報が含まれる場合、情報保護のため、下記のいずれかの方法にて納品を行っています。
(1)「ワンタイムURL」によるオンラインでの納品 
ダウンロードを1回限り利用できる、利用回数制限付きURL(ワンタイムURL)をお客さまのメールアドレスに発行します。
(2)マクロミルが指定するセキュアなファイル送付サービスで納品しています。
(3)セキュリティが高い輸送便(セキュリティ便など)でのCD-Rなどのメディア納品します。
誤送信防止プラグイン
マクロミルはメールの誤送信を防ぐために独自にプラグインを開発し、メール送信時に宛先と文章の確認、添付ファイルの確認を促す仕組みを取り入れています。

物理的・技術的対策

セキュリティルームでの個人情報管理
マクロミルは、個人情報を扱う実務者は、独自に定めた「個人情報取り扱いマニュアル」に準じて業務を行います。
また、個人情報を取り扱う実務者は、セキュリティルームで実務を行い、以下のような物理的対策を行っています。

セキュア端末
個人情報の取り扱いは、指定したセキュア端末のみ取り扱いが可能であり、セキュア端末にはメール、メッセージが可能となるアプリケーションはインストールできません。また、メモリーカードなどの記憶媒体は、社内で制定された適切な承諾プロセスを経ないと利用できません。

セキュア端末専用ネットワーク
セキュア端末は、専用のネットワークのみアクセスが可能であり、一般サーバーへのアクセスはできません。

個人情報専用サーバー
個人情報は、専用サーバーでのみ保存し、管理しています。
ワンタイムパスワード認証による本人認証
マクロミル社内では、リサーチシステム運用管理画面へのアクセスに、ワンタイムパスワードを導入しています。 ワンタイムパスワードによる本人認証でアクセス許可を行うことにより、より強固な社内セキュリティ環境を実現しています。これにより、調査対象者の個人情報および機密調査データへのアクセス制限を行い、情報漏洩対策の強化に努めています。

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