リストラに関するアンケートPublicity open research results

2001年12月04日

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トピックス

  • 大企業ほど「リストラ」を断行している
  • 規模が小さな企業ほど「解雇」「大幅な給料、賞与のカット」など厳しいリストラ策

「リストラ」という言葉が日常的になってきた昨今、現状ではリストラはどの程度、進んでいるのだろうか。また、労働者はリストラに対してどのように感じ、どのような対応策を考えているのだろうか。

マクロミルでは1都3県に居住する男性会社員に対して、リストラの実態を把握すべく調査を実施しました。

 インターネットリサーチの株式会社マクロミル(本社:東京都港区、社長:杉本 哲哉)では、2001年11月27日(火)~2001年11月28日(水)の両日、インターネットにより、1都3県の男性会社員1038名に対して、「リストラに関するアンケート」を実施いたしました。

調査概要

調査方法 : インターネットリサーチ

調査対象 : マクロミルのモニター会員・1都3県の男性会社員

有効回答数 : 1038サンプル

調査日時 : 2001年11月27日(火)~2001年11月28日(水)

調査機関 : 株式会社マクロミル

今回の調査における「リストラ」の定義としては

1.「解雇(会社側からの一方的な雇用契約の解除)」

2.「退職勧告(『会社のために退職届を出してもらえないか』と半ば強制的に退職者を募る)」

3.「強制的ではないが、会社側で希望退職者を募る」

4.「配置転換(自主退職が目的と思われる遠隔地や不適切な部署への異動)」

5.「降格(自主退職が目的と思われる降格)」

6.「転籍(自主退職が目的と思われる親会社から子会社への転籍)」

7.「出向(自主退職が目的と思われる親会社から子会社への出向)」

8.「大幅な給料、賞与のカット(自主退職が目的と思われる大幅な給料、賞与のカット)」

などの事業の再構築に伴う人員削減や給与、賞与のカットなどの合理化策としている。

大企業ほど「リストラ」を断行している

自分が勤務している会社でリストラが実施されているかどうか尋ねてみた。「現在、リストラが進んでいる」と回答した人は31.8%と全体の約1/3を占め、「以前行われていたが、現在は行われていない」と回答した人は12.1%となっており、現在までにリストラが行われた会社は全体の約44%に上った。

業種別にみると、運輸・通信業、電気・ガス・水道業・熱供給業、制作業、建設業で現在リストラが進んでいるという回答が40%以上と比較的高くなっている。また、リストラが進んでいないと指摘されている銀行が含まれる金融・保険業で「まだ行われていないが、今後行われると思う」が37.7%と比較的高くなっている。

従業員規模でみると、以前、現在いずれにおいても規模が大きくなるほどリストラを実施している様子が如実に表れている。

規模が小さい企業ほど「解雇」「大幅な給料、賞与のカット」など厳しいリストラ策

自分が勤めている会社で今までにリストラが実施されたと回答した人(N=456)にどのようなリストラが行われたか尋ねてみた。「強制的ではないが会社側で希望退職者を募る」が50.2%と最も高く、規模が大きな企業ほどこの方法でリストラを行っている。

逆に規模が小さな企業ほど「解雇」「大幅な給料、賞与のカット」など厳しいリストラが行われていることがわかる。

50代以上ではリストラの経験は18.8%

自分自身がリストラされた経験があるか尋ねてみた。

全体では11.7%の人が「ある」と回答しており、高年齢になるほど経験者のウェイトが高くなっている。特に、50代では18.8%と約5人に1人が経験者となっている。

金融・保険業ではリストラに対する不安、約50%

自分自身が「リストラ」の対象となる不安がどの程度あるか尋ねてみた。「非常に感じている」7.2%、「やや感じている」28.6%となっており、全体で約35%の人が何らかリストラに対して不安を感じており、不良債権問題が未だ解決していない銀行員の不安が表れている。

また、年齢別にみると、40代が最もリストラの不安を抱えていることがわかる。

規模が小さな企業の勤務者ほど「自分は会社にとって必要」とする評価が高い

上司や人事(経営者)からの自分の評価について尋ねてみた。「同じ役職者や同期と比較すると負けないと思う」が34.9%と最も高く、自分は平均を上回っていると評価する人は過半数を上回っている。逆に平均を下回っていると評価する人は 10%強に過ぎず、全体的には自分には甘い評価がなされている傾向が理解できる。

従業員規模別にみると、規模が小さな企業の勤務者ほど「自分は会社にとって必要な存在」とする評価が高く、逆に規模が大きな企業の勤務者ほど「同じ役職や同期と比較すると、やや落ちる」とする厳しい評価がなされている。

若年層ほど「資格取得」「貯金」等、自主的に対策を講じているが、高齢層ほど「特になにもしていない」

リストラに対して不安を感じる人(N=372)にどのようなリストラに備えた活動をしているか尋ねてみた。全体的には「仕事に役立つ知識取得」36.0%、次いで「資格を取得しようとしている」31.2%となっている。

年齢別にみると、若年層ほど「資格を取得しようとしている」「貯金」など自主的に対策を講じている様子が窺える。逆に高齢層ほど「特に何もしていない」とするウェイトが高くなっており、40代、50代になってからのスキルアップや転職関連活動の困難さが理解できる。

自分の評価別にみると、自分自身に対して低い評価をしている人はリストラに対して「特に何もしていない」とする人が高いウェイトを占めている。

規模が大きな企業の勤務者ほど会社へのこだわりが強く、規模が小さな企業の勤務者ほど退職意向が強い

会社から希望退職者への応募や自主退職を求められた場合の行動について尋ねてみた。「条件次第で退職する」と回答した人は51.1%と過半数を超え、次いで「転職先が見つかるまでは退職しない」が35.9%となった。

従業員規模別にみると、規模が小さな企業に勤めている人ほど「すぐに退職する」「条件次第で退職する」といった退職意向が高く、逆に規模が大きな企業に勤めている人ほど「転職先が見つかるまで退職しない」「辛い境遇になっても、退職しない」とする回答が高く、自分が働いている会社へのこだわりが理解できる。

年齢別にみると、50代以上では「辛い境遇になっても退職しない」が15.6%と高く、50代以上における転職市場の厳しさを表しているのであろう。

さらに自分の評価別にみると、自分に対する評価が高い人ほど積極的な転職意向が高く、自分に対する評価が低くなるほど「辛い境遇になっても退職しない」とする回答のウェイトが大きくなっている。

リストラに関する意見を求めてみたところ、リストラには「出勤したら『解雇』と張り紙があった」といった驚いたものから「別室に監視カメラを設置して隔離する」といった陰湿なものもあるようです。
反面、早期退職制度を利用して悠々自適な生活をしている人や「自分の会社を見た感じでは、世間では本当にリストラが行われているのか?と疑いたくなるほど平和」とリストラを上手に利用したり、リストラはどこ吹く風なんて人もいるようです。
以下にそんなリストラに関する意見の一部を挙げてみました。

1.リストラの辛いエピソード

・研修期間(3ヶ月)が終えて、上司から朝礼で「今日から正社員です。おめでとう」と言われて、その日の夕方解雇勧告された人がいました。(男・29歳・東京都・会社員事務系)

・自分のやりたいやりたくないに関わらずそれしか選択肢がない状況を作られた友人がおり、結局会社を辞められるように自分を鍛え直してる。(男・36歳・埼玉県・会社員その他)

2.こんなリストラがあるの?

・10年ほど前に私の勤めている会社で行ったリストラ。突然に「休暇をやるから休め、そして、いいところがあるかもしれないから見つけてみな」・・・部長が辞めていきました。「君のいる職場、明日から派遣社員が来て、君の仕事をやるんだよ。君の仕事はもう無いんだよな」・・・係長が辞めていった。(男・ 43歳・神奈川県・会社員事務系)

・私の知人の話ですが、朝普段通りに出勤したら「解雇」と張り紙があったそうです。何の前触れもなく・・・(男・38歳・東京都・会社員その他)

3.組織におけるリストラ

・極端にひどい人間が閑職(仕事が全く無い)先に移動された(男・42歳・東京都・会社員事務系)

・陰湿な『イジメ』としかとれない教育指導で、中途入社の人間を出社拒否に陥れた。(現在、病気という理由で休職中です。)(男・44歳・神奈川県・会社員事務系)

4.辞めて良かった?

・希望退職した人がいる。退職金は36ヶ月分上乗せ(40歳代)と恵まれたものではあったが。(男・38歳・神奈川県・会社員事務系)

5.リストラって本当に行われているの?

・自分の会社を見た感じでは、本当に世間ではリストラが行われているのか?と疑いたくなるくらい平和です。(男・27歳・神奈川県・会社員事務系)

6.リストラに対する客観的な意見

・個人的なイメージですが、希望退職者を募っても会社にとって必要な人間ほど先に辞めていくように感じます。実力のある人間は外に出てしまうので、希望退職もよしあしだと思う。(男・33歳・神奈川県・会社員事務系)

・本年度はじめて希望退職者を募ったが、有能な人材が多く社外に流出した。結果、相対的に残った人間の能力ではこなし切れない業務が増え、残業代が嵩む事となった。現在は残業も月10時間までと規制された。社員へのモチベーションは下落する一方?(男・42歳・千葉県・会社員事務系)

調査データの転載・引用をご希望の方、本調査に関するお問い合せはこちらまで

株式会社マクロミル 担当:高橋

TEL:03-6716-0707   FAX:03-6716-0701   E-mail:press@macromill.com

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